Excelでは範囲を選択し、その範囲の名前を自分で定義し名前付き範囲として使用することができる。これにより再度の範囲を参照する場合や移動する場合などにも役立つ機能である。
ここでは、Excelせ範囲を選択肢て名前を定義する方法をかんたんに説明する。
- 対象となるExcelのバージョン
- Excel 2016, Excel 2013, Excel 2010, Excel 2007, Excel Starter 2010
もくじ
名前付き範囲について
Excelでユーザーが指定したセルの範囲に名前が定義することができる。定義されたセルの範囲は「名前付き範囲」と呼ばれる。
名前付き範囲を利用すれば、例えば上記のようにA1:A10に数字が入力されており、その合計を求めるために範囲を直接指定するのではなく定義した「名前」を入力することで簡単に求めることができる。
数式にも利用できる
その他、定数のように使用することができ、数式に利用することや、VLOOKUP関数などで同じ範囲を繰り返し参照したい場合にも利用できる。一旦名前を定義している範囲であれば、今後その範囲を使用する時に非常に便利な機能である。
名前を定義する方法
名前を定義するのは非常に簡単だ。単純に範囲をドラッグで指定し、左上の名前ボックスに直接名前を入力するだけで定義することができる。
名前を定義する場合に注意したいのは以下のようないくつかのルールが存在する。
- 名前の最初の文字は数字やピリオドなどは使用できず、「文字、下線 (_)、円記号 (¥)」のみ利用できる。2文字目以降は数字やピリオド、下線なども使用できる。
- A1やR1C1などのセル参照で使用される名前は使用不可
- スペースは使用不可
- 名前として定義できるのは255文字まで
半自動で名前を定義する応用
名前を定義するために選択する範囲にタイトルまたはラベルが入力してある場合は、そのタイトルの場所を指定して簡単にタイトルを名前として定義することができる。
方法は、タイトルを含む範囲を選択し、[Ctrl+Shift+F3]キーを押す、もしくは[数式>定義された名前>選択範囲から作成]の順でクリック。
その後、タイトル(ラベル)のある位置を指定する(画像の例は、選択範囲の一番上にタイトルがあるので「上端行」を選択した。)
名前付き範囲の検索または移動
一度定義した名前付き範囲の場所がわからなくなった場合や、すばやく移動した場合は、名前ボックスのプルダウンメニューを開くと、登録した名前付き範囲が表示される。
その他、キーボードで[Ctrl+G]キーを押す、もしくは[ホーム>編集>検索と選択>ジャンプ]で名前付き範囲の一覧を表示することができる。
名前付き範囲の編集と削除
名前付き範囲を作成後に、名前の変更や範囲の変更、名前付き範囲の定義を解除したい場合は、「名前の管理」から行える。
キーボードの[Ctrl+F3]キーを押す、もしくは[数式>定義された名前>名前の管理]の順でクリックして「名前の管理」を開くことができる。
参照範囲の変更
定義した範囲を変更したい場合は、「名前の管理」画面で、変更したい名前付き範囲の項目を選択し、下部にある参照範囲ウィンドウから変更することができる。
直接セルを入力するか、右側の参照ボタンをクリックしてからドラッグで指定することができる。
名前の変更
名前付き範囲の名前を変更したい場合は、「名前の管理」画面で、変更したい名前付き範囲の項目を選択して「編集」をクリック後、「名前」を編集し「OK」をクリックする。
名前付き範囲の解除
名前付き範囲を削除、解除したい場合は、「名前の管理」画面で、変更したい名前付き範囲の項目を選択して「削除」をクリックする。確認画面が表示されたら「OK」をクリック。
参考
- https://support.office.com/ja-jp/article/数式で名前を定義し使用する
- https://support.office.com/ja-jp/article/名前付き範囲を検索する
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