すでに多くのiPhoneユーザーがインストールしているだろう。デスクトップ版でも有名なMozillaのFirefoxがついにiOS向けにリリースされている。PCで使用できるブラウザはGoogle ChromeやFirefox、Internet ExplorerやEdgeの他にもかなり多くのブラウザが使用されている。
しかしiPhoneユーザーの場合、当サイトにアクセスしているユーザーのほとんどはSafariもしくはGoogle Chromeとなっており、他のブラウザはごく僅かである。
PCではFirefoxは非常に人気があるブラウザなので、iOSでも使用したいと思っているユーザーも少なくはないはずだ。今後どれぐらいシェア率が上がっていくかはわからないが、今のところFirefox iOSでもSafariやGoogle Chromeと基本的な部分は同じように使用できるようだ。
ブラウザなので直感的に使えるものが多いので説明するまでもないかもしれないが、そのFirefoxについての大まかな機能について説明しようと思う。
Firefox Web ブラウザ(iOS)
Firefox Web ブラウザは2015年9月3日にバージョン1.0が公開されていたようだが、日本ではまだ使用できず、11月12日に公開されたバージョン1.1から利用できるようになった。
対応しているデバイスはiOS 8.2以降となっており、iPhone、iPad、iPod Touchで利用可能。
ChromeやSafariと大きく違うというところは現在のバージョンではさほど見当たらないが、Firefox iOSの特徴である検索とホーム画面、プライベートブラウジング、複数の端末で Firefox の設定を同期、直感的に使えるタブを以下で説明する。(ちなみにレンダリングエンジンはGeckoではなくWebkitとなっているため、賛否両論。)
また以下のリンクから無料でインストール可能だ。
検索とホーム画面
Firefox iOSでは検索する時にSafariやChromeでは搭載されていないいくつかの機能が存在する。それぞれの機能は直感的に使いやすく、複雑な仕組みになっていないためとても使いやすい印象である。
検索機能
他のブラウザでもあるが、検索ワードを入力し終える前に、推測候補または過去の検索結果に基づいて自動的に表示してくれる機能。
Firefoxは単純にGoogle検索する他に、amazon検索やBing検索、Twitter、Wikipedia、Yahooなどのアイコンをタップすると、それぞれの検索を行ってくれる機能が付いている。この点ではChromeやSafariに較べて直感的に操作しやすい部分でもある。
ホーム画面
Firefoxを起動した時またはアドレスバーをタップした時に表示されるホーム画面。ここではURLや検索ワードを入力できるだけでなく、アドレスバーの下にある幾つかのパネルから以下の様なことができる。
- トップサイト・・・よく見るサイトの中で最近閲覧したものを表示。長押しすると削除することができる。
- ブックマーク・・・☆ボタンでブックマークされたものが表示される
- 閲覧履歴・・・閲覧履歴を表示することが出来る。閲覧履歴は項目を左にスワイプすると削除できる。
- 同期されているタブ・・・Firefoxのアカウントで同期されたタブ全てが表示される。
- リーディングリスト・・・ウェブページ上でアドレスバーの右にある本のマークからリーディングリストに保存したものが表示される。リーディングリストでは既読と未読の操作もできる。
ブラウジング
右上には現在開いているタブの数が表示されており、このタブボタンをタップすることでいつでもタブ全体を確認することが出来る。そして下にあるバーには、左から「戻る」「進む」「再読み込み」「共有メニュー」「ブックマーク」を操作することができる。
デフォルトの検索エンジンを変更
検索エンジンはデフォルトでGoogleになっているが、設定から変更可能。
タブアイコンをタップし、左上にある歯車アイコンから設定を開く。一般の検索をタップし、AmazonやBing、Yahoo! Japanなどから好みの検索エンジンを選択すると変更できる。
プライベートブラウジング
この機能はSafariのプライベートタブ、Chromeのシークレットタブでおなじみの機能。プライベートブラウジングで閲覧した場合、履歴やCookieを保存することがない。プライベートブラウジングモードを使用するにはiOS 9以上が必要となっている。
プライベートブラウジングの開始
プライベートブラウジングを開始するのはとても簡単。画面の上部にあるタブアイコンをタップし、仮面ボタンをタップするとすぐにプライベートブラウジングに切り替わる。丸い紫の仮面になっている状態は常にプライベートブラウジングとなっている。この状態で「+」ボタンをタップすると新しいプライベートタブを開くことが出来る。
また、リンクを長押しして表示されるメニューから直接プライベートタブで開くことも出来る。
プライベートブラウジングを終了
プライベートブラウジングを終了する場合は仮面アイコンを再びタップし、丸い紫の仮面から、通常に白い仮面になれば通常のブラウジングとなっている。
また設定を変更しない限り、通常のブラウジングに戻ってもプライベートブラウジングのタブは残ったままなので、もし残しておきたくない場合は設定から「プライベートタブを閉じる」を有効にするか、タブボタンを押してタブリスト画面から「x」ボタンをタップして各タブを終了させておこう。
複数の端末で Firefox の設定を同期
ChromeやSafariと同様にFirefoxのアカウントを使用し、Firefox Syncという機能でデスクトップでの履歴やブックマーク、開いているタブをiPhoneやiPadなどからアクセスすることが出来る。また、パスワードも同期してくれる。
PC上でSyncをセットアップする
こちらの動画はMozillaが公開している動画だ。
Firefoxアカウントを持っていない場合
1. PCのFirefoxを開き、右上のメニューをクリック
2. Syncにサインインをクリック
3. 「始める」をクリック
4. メールアドレスとパスワードを入力してアカウント登録する。
5. 登録したメールアドレス宛にFirefoxからメールが来るので、メール本文内の「今すぐ有効化」をクリック
Firefoxアカウントを持っている場合
1. PCのFirefoxを開き、右上のメニューをクリック
2. Syncにサインインをクリック
3. 「始める」をクリック
4. 「アカウントをお持ちですか? ログインしてください。」をクリックしてログインする
またSync設定から同期するものとしないもの(タブ、ブックマーク、パスワード、履歴、アドオン、個人設定)を選択することができる。
iPhone上でSyncをセットアップする
1. Firefox iOSを起動し、右上のタブリストボタンをタップする
2. 左上にある歯車アイコンから設定を開く
3. サインインをタップ
4. メールアドレスとパスワードを入力してサインインをタップ
以上の手順でiPhoneとPCが同期される。他に同期したいデバイスがあれば同じ手順で複数のデバイスを同期させることが出来る。
直感的に使えるタブ
Firefox iOSの売りの一つとも言えるタブ表示。SafariやChromeの縦に重なって表示されるデザインとは違い、パネルとして表示されるため、再びアクセスしたいウェブページを見つけやすく、使いやすくなっている。
タブを開く・閉じる
タブを新しく開くのは右上のタブボタンをタップし、右上の「+」ボタンをタップ、閉じる場合は各タブの右上にある「x」ボタンをタップまたは、タブを左右のどちらかにスワイプするという直感的に操作しやすい方法だ。
2つのタブデザイン
デフォルトでは正方形のような大きさのコンパクトタブビューだが、設定から大きなサイズのフルサイズタブビューに変更することが出来る。
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