他社製キーボード(サードパーティ製キーボード)の機能を全て発揮させるために、フルアクセスの許可を求められる場合があります。この記事ではその許可の方法を説明します。
許可する前に
ATOKやSimejiといった、変換が売りのキーボードだとフルアクセスが必ず求められます。これは「入力した情報をもとに、予測変換などを作るために必要だから」なんですが、実は大きな危険を伴っています。
フルアクセスの危険性
危険性は、「入力した情報が開発元に転送される」ところにあります。もしこの開発元が有名でないところであったり、個人のものであったりしても、フルアクセスさえ許可してしまえば、たちまち入力した情報は開発元に転送されるのです。
これはとても危ないと言えます。なぜなら、パスワードやクレジット番号などの重要な情報でも、許可したキーボードで入力すれば外へ漏れてしまう可能性があるからです。
そのため、Appleは「パスワード入力時には純正キーボードしか出せないようにする」仕組みを作って漏洩を防ごうとしました。それでも全てが防げているわけではありません。
例えば忘れないように純正のメモでパスワードを管理している人なんてどうでしょうか?脱獄犯であれば、Terminalのパスワード変更時などはどうでしょうか?
僕から言えることは、「重要な情報を他社製キーボードで入力してはいけない」「信用できないキーボードは使わない」ことです。
フルアクセスを許可することで、その責任は許可したユーザーに委ねられます。良く気をつけて、許可すべきかどうかを決めてください。
許可の手順
前置きが長くなりましたが、手順を説明していきます。
Step1 :
「設定」から「一般」を開く。
Step2 :
「キーボード」を開く。
Step3 :
一番上の「キーボード」を開く。
Step4 :
フルアクセスを許可したいキーボードの名前の欄を開く(開けない場合、そのキーボードはフルアクセスを許可しなくても全ての機能が使えます)。
Step5 :
「フルアクセスを許可」をオンにする。
警告が出るので「許可」をタップ。
終わりに
この手順を踏まえてやればできているかと思います。ただ、サードパーティ製のキーボードの扱いにはくれぐれも注意してください。
僕は、サードパーティ製のキーボードではATOKをよく使います。結構高いんですが、変換が凄いし、何よりジャストシステムは日本の老舗だから安心感が他とは違います…。おすすめです!
Image via Keyboard by Rob Smits – Flickr
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