iBitzEdge

[Extender Reloaded]Yaluやmach_portalをデバイス単体で自動的に再署名する方法[Extender Installer]

iOS10での脱獄方法は、mach_portalもしくはYalu102を使用して脱獄することができていた。しかしこれらの脱獄では、いくつかの問題があり、そのうちの1つで署名問題があった。脱獄後に1週間以上し、再起動してしまった場合には、再度PCを使用しmach_portalまたはYalu102を再インストール(再署名)する必要があった。

これまでにこれらの操作を簡単に行えることができる方法がいくつかあったが、今回は前回の週間Tweaksでも簡単に紹介したExtender Installerと呼ばれる簡単に再署名できる脱獄アプリを紹介する。Extender Installerを使用すれば、PC不要(デバイス単体)で自動的にmach_portalやYalu102などに再署名し、7日毎にPCから再インストールする必要がなくなる。

ここでは、Extender Installerを使用してデバイス単体でYalu102やmach_portalに自動的に再署名する設定方法をかんたんに説明する。現段階ではまだベータ版であるため、不具合が発生する可能性もあるので十分注意が必要だ。

Extender Installerで自動的に再署名

v0.3.2よりExtender InstallerからExtender: Reloaded (formerly Installer)に名前が変更

Extender Installerの特徴 (v0.3.1時点)

  • iOS10-10.2をサポート
  • インストール済みのアプリを自動的に再署名
  • VPN/有料デベロッパーアカウントを必要とせずにアプリをインストール
  • Apple IDのログイン情報をキャッシュすることで、毎回サインインする必要がなくなる。(注意:機密情報はキーチェーンに保存)
  • 自動再署名された時にアラートを表示するかどうかの設定
  • 証明書を取り消す(Revoke Certificates)ことができる機能を含むトラブルシューティング

事前注意

  • 以下の手順は脱獄状態である場合のみ可能
  • 問題を回避するために、すでにインストールされてあるExtenderに関するアプリを全て削除しておくこと
  • Yaluをカスタマイズしたような派生のものを使用して脱獄している場合は失敗する可能性がある
  • 低電力モードが有効になっている場合は自動再署名が実行されない
    1. Extender Installerをインストール

      Cydiaのソースタブでhttp://repo.incendo.wsのリポジトリを追加する。
      リポジトリの追加後、CydiaからExtender: Reloaded (formerly Installer)をインストールする。(v0.3.1まではExtender Installerという名前だったが、0.3.2からExtender: Reloadedに変更されている。今後も名前が変更される可能性があることに注意)

    2. Cydia Extenderでサインイン

      ホーム画面上にインストールされているExtenderアプリ(Cydia Extender)を起動する。起動後にポップアップが表示されるので、署名に使用するApple IDとパスワードを入力してサインインする。

      もし、ポップアップが表示されない場合はExtenderアプリの「その他」タブを選択しサインインすることができる。

    3. 自動で再署名する日の設定

      Extenderアプリの「その他」タブにて自動的に再署名する日の設定を行う。デフォルトでは、署名が切れてしまう2日前(2 Days Left:残り2日)に設定されている。

    4. 再署名のテストを行う

      上記までの手順で設定は完了しているが、手動で再署名のテストを行っておくと良いかもしれいない。

      Extenderアプリの「インストール済み」タブを選択し、左上の「Re-sign」ボタンをタップする。確認アラートが表示されたら再度「Re-sign」をタップする。上手くいくと「Success Re-signed:’xxx’」という通知を受信する。

    5. provision.cppエラーが発生した場合

      もし、Step4の後、provision.cppなどのエラーが発生した場合は、Extenderアプリの「その他」タブから「Troubleshooting」を選択し、「Revoke Certificates」をタップする。

      しばらく待つと「1 certificates was revoked.」のようなアラートが表示されるはずだ。OKボタンをタップしてアラートを閉じ、再度Step4の操作を行う。

    6. Failed to re-signエラーが発生した場合

      もしStep5のRevoke Certificates後にRe-singしようとすると、「Failed to re-sign: ‘mach_portal’ with error: Could not extract archive」というエラーが再度発生する。この場合、エラーを閉じてそのまま再度「Re-sign」を行うことで再署名が可能になる。

スポンサーリンク

変更履歴

2017/05/12

参考・情報