Windowsを使用していると時々、一部のオブジェクト(ファイルやフォルダー、ドライブ、レジストリキーなど)へのフルアクセスが必要になることがある。
Windowsのオブジェクトの所有者は、それらのリソースへのアクセスを許可または拒否する権利を持つ。所有者は、管理者以外のユーザーをロックアウトすることができる。また、オブジェクトのデフォルトの所有者はそのリソースの作成者となっており、所有権は別のユーザーやグループに転送することもできる。
ここでは、Windows10の任意のユーザーまたはグループにファイルやフォルダー、ドライブ、レジストリキーの所有者を変更する方法を簡単に説明する。
所有権を変更する手順
手順を行う前の注意点:
- 予め管理者としてログインしておく必要がある。
- C:などのWindowsドライブの所有者を変更してしまうとWindowsが非常に不安定になる可能性があるため行わないように。
Step2. 「セキュリティ」タブを開き「詳細設定」ボタンをクリックする。
上の画像のように表示された場合、このアイテムへのアクセス権を持っており、好きなユーザーまたはグループに所有権を変更できることを意味するが、
「このオブジェクトのプロパティを表示するには、読み取りアクセス許可が必要です」
と表示されている場合、現在のユーザーアカウントがこのオブジェクトの、少なくとも読み取り許可を持っていないことを意味する。基本的にはアクセス権がない状態。
管理者としてログインしているかどうかを確認し、管理者としてログオンしているにもかかわらず表示されない場合は、以下の手順で現在のユーザーアカウント名に所有者を変更する必要がある。設定した権限を使用すると、フルコントロールできるようになる。
Step4. 「詳細設定」をクリックする。
もし所有者としてTrustedInstallerを設定したい場合「選択するオブジェクト名を入力してください」というテキストの下にあるボックスに以下を入力し「名前の確認」をクリックする。その後Step6に進む。
NT SERVICE\ TrustedInstaller
Step7. 所有者に変更するオブジェクトがファイルである場合はそのまま「OK」をクリックする。
所有者に変更するオブジェクトがフォルダーやドライブまたはレジストリキーである場合は、「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」のオプションがあるので任意でチェックを入れる。
Step8. 最後に「OK」をクリックする。
以上の手順でオブジェクトの所有権を変更することが出来る。
また、以前に紹介したことがある方法で右クリックメニュー(コンテキストメニュー)から簡単に所有権を取得できる方法があるので参考にしていただきたい。
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