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Windows10のスタートメニューやMicrosoft Edge、アクションセンターが開かない問題

かなり多くのユーザーで起こっている問題のようだ。ある日突然、Windows10のスタートメニューや、通知などを確認できるアクションセンターMicrosoft Edgeなどを起動できない、開くことが出来ないという問題。

幾つかの情報によると、なんらかのきっかけでWindowsストアアプリを含む何かがクラッシュし、Usrclass.datを破損させていることが原因であると言われているようだ。Usrclass.datにはメトロアプリ(Windowsストアアプリ)に関する重要なデータも含まれており、さらにはスタートメニューやアクションセンターも含まれている。

ここでは、これらの問題が解決したという情報を元に簡単に解決方法をまとめてみる。

スタートメニューや設定や通知が開かない

Windowsフォーラムでもすでに多くのユーザーが同じ問題だと報告している。報告の中で共通するのは、

が「起動しない、開かない、開いてもすぐ閉じる」というもの。また、これらの他にメトロアプリ(Windowsストアアプリ)が開かない場合や、同時にWiFiが繋がりにくくなったという報告もある。WiFiに関しては同じ部分が原因であるかどうかはわからないが、同じ手順で直ったという報告もあるようだ。

 

エラーを確認

これらの問題は起動した時(クラッシュ時)にエラーメッセージなどが表示されることはなく、「単純に起動しないだけ」である。
そのため原因を特定しにくいが、イベントビューアーを使用することでWindows内で何が起こっていたのかを確認することができる。

  1. Win+Rキーを押し、「eventvwr」を入力しOKをクリック。
  2.  イベントビューアー>Windows ログ>Applicationの順で進む。

下部にある全般タブを確認する。問題が発生しているユーザーに共通しているのは

アプリ Microsoft.Windows.Cortana_cw5n1h2txyewy!CortanaUI のライセンス認証がエラーで失敗しました

というようなエラー。この場合はCortanaという文字を確認できるが、これ以外にも同じようなエラーがShellExperienceHostなど、いくつかのものが確認できる。

 

フォーラムにある解決方法

調べたところ、これらの問題はMicrosoftのフォーラムで以下のように紹介されている。

  1. タスク マネージャーを開く。 (Ctrl + Shift キーを同時に押しながら Esc)
  2. タスク マネージャーの画面で [ファイル] > [新しいタスクの実行] 
  3. [このタスクに管理者権限を付与して作成します] のチェック
  4. [開く]の欄に cmd と入力し、[OK] をクリック
  5. cmd のプロンプト画面に以下を入力して Enter
    dism /online /cleanup-image /restorehealth
  6. 同じプロンプト画面に以下を入力して Enter
    sfc /scannow
  7. 上記の[5]と[6]で問題がなければ[8]へ。問題があれば以前のバージョンのWindowsへ戻す、もしくは初期化。
  8. cmd のプロンプト画面に以下を入力して Enter キー。
    powershell
  9. さらに以下を入力して Enter キー。
    Get-AppXPackage -AllUsers |Where-Object {$_.InstallLocation -like “*SystemApps*”} | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register “$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml”}

    Get-AppXPackage -AllUsers |Where-Object {$_.InstallLocation -like "*SystemApps*"} | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}

上記の手順で解決した場合が多いようだ。

しかし、この手順をうまく進めることが出来ない場合や、[5]や[6]で問題がある場合、以前のバージョンや初期化するのは抵抗がある場合には他の方法がいくつかあるので以下の方法を試してほしい。

その他の解決方法

Windowsで、新しいユーザーを追加すると、追加したユーザー側ではスタートメニューなどが表示されるという情報がある。新しいユーザーを使用して問題がない場合はそのまま利用するとよいかもしれない。
(新しいユーザーの管理は、Win+Rキーを押し、「control userpasswords2」と入力してエンターを押すと管理できる。)

しかし、できるなら現在使用中のアカウントをそのまま利用したいところ。初期化などを行う方法は間違いないかもしれないが、その前に海外のフォーラムでも紹介されていた以下の方法を試す価値があるかもしれない。

環境によっていくつかの方法で解決したと報告されている。ここではその解決したという方法を2つ紹介する。

解決法その1. テーマを変更する

どういうわけか、報告によるとテーマを変更するだけで解決できてしまったという。実際に全てのユーザーの問題を解決できるかどうかはわからないが、手順は非常に簡単で以下のとおりだ。

  1. スタートメニューを右クリックし、コントロールパネルを開く
  2. デスクトップのカスタマイズ>個人設定の順に進む
  3. ハイコントラストのテーマを選択する
  4. スタートメニューやアプリが開くかを確認する
  5. 問題が改善されていたらテーマを元に戻す

たったのこれだけの手順で解決してしまったというユーザーがいるようだ。この方法で解決しない場合は解決法その2を見ていただきたい。

解決法その2. Usrclassを削除する

この方法でかなり多くのユーザーが解決している。初めに書いたとおり、Usrclass.datファイル内で問題が発生していることが多い。ここでの方法はUsrclass.datをバックアップし、削除するという方法である。

この方法はストアを除く全てのWindowsストア内のアプリが削除されることになる。Windowsストアからインストールしたものがほとんどない場合には有効。

  1. C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Windowsを開く
  2. UsrClass.datをUsrClass.dat.oldに名前を変更
    • 名前を変更できない時は、現在のアカウントをサインアウトし、別のアカウント(管理者権限)でサインインし、名前を変更する。
    • 別のアカウントを持っていない場合は、Win+Rキーを押し、「control userpasswords2」と入力してエンターを押す。追加ボタンをクリックし、ユーザーを新たに追加する。
    • AppDataが表示されない場合は、エクスプローラーの表示メニューから隠しファイルにチェックが入っているかを確認する。
  3. 名前を変更後はPCを再起動して動作するかどうかを確認する。この時UsrClass.datファイルが自動的に新たに生成される。
  4. Windowsストアのアプリが消えるので再インストールするには以下のコマンドをWindows Power Shellでペーストして実行(ストアアプリが開かない時も有効)
    Get-AppXPackage | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register “$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml”}
    Get-AppXPackage | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}

いくつかの報告では、これらの操作で問題が解決した後、再度UsrClass.dat.oldをUsrClass.datに戻しても改善されているという情報がある。これらの手順を行っても改善されない場合は、上で説明した通り、新しいユーザーを追加し、そちらのユーザーで使用するという方法もある。

その他、新しい情報があれば追記する。

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