iOS11のファイルアプリに「このiPhone内」の項目が表示されない、保存できない問題

ファイルを「このiPhone内」に追加/保存できない

iOS11にアップデートし、ファイルアプリのiCloud Driveなどからファイルを選択し、別の場所に移動しようと、「このiPhone内」を選択するが、「追加」がグレーアウトしていて選択できないという問題（画像左）。

そしてファイルアプリを起動し、ブラウズの画面で「このiPhone内」または「このiPad内」の項目自体が表示されておらず、ローカルに保存することができない状態になる問題（画像右）。

上記のような不具合の報告がある。

2つの条件が必要?

どうやら「このiPhone内」の項目が表示されるには条件があるようだ。他にもっと簡単に解決できる方法はあるかもしれないが、確認できた条件は以下の2つ。

• Appleのアプリである、Pages、Numbers、Keynote、GarageBandなどファイルアプリで扱えるアプリのうち、いずれかがインストールされた状態であること
• 共有メニューからPagesまたはnumbersにファイルが保存されていること

これらの条件が揃った場合に、「このiPhone内」の項目が表示され、追加も行えるようになる。以下は2つの条件までの手順である。

解決手順

1. PagesやNumbersをインストール

   AppStoreから、Appleのアプリである「Pages」「Numbers」「Keynote」「GarageBand」など、ファイルアプリで扱えるアプリのうち、いずれかをiPhoneまたはiPadにインストールする。すでにいずれかをインストールしている場合は次のステップへ。

   • Pages
   • Numbers
   • Keynote
   • GarageBand

   この操作により、「このiPhone内」の項目内にPagesやNumbersのフォルダが表示されるようになる。

2. 共有メニューからファイルを保存1

   任意のファイルを共有メニューの「ファイルに保存」を介してStep1でインストールしたアプリに追加する必要がある。例として、写真アプリ内にある画像を追加する手順を説明する。

   写真アプリの任意の写真または画像を選択し、共有メニューボタンをタップする。

3. 共有メニューからファイルを保存2

   「ファイルに保存」を選択する（画像左）。「ファイルに保存」が表示されていない場合は左にスクロールし、「その他」をタップして「ファイルに保存」の項目を有効にする（画像右）。

4. 共有メニューからファイルを保存3

   「このiPhone内」を選択し、表示されたフォルダーのいずれかを選択する。ここでは「Pages」をタップして「追加」を選択し保存する。

5. ファイルアプリを確認

   以上の手順で、ファイルアプリ内に「このiPhone内」の項目が表示され、他のオンラインストレージにあるファイルも、「このiPhone内」にある「Pages」に追加できるようになる。

   ファイルアプリを開き、「このiPhone内」の項目が追加されているかどうかを確認しよう（画像左）。もしまだ表示されていないという場合は、右上の編集ボタンをタップして「このiPhone内」の項目を有効にしよう（画像右）。