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Windows10でロック画面を無効または有効にする方法

PCをロックした時や、しばらくの間使用していない時、自動的にロックされた場合、そしてPCをスタートさせた時に表示されるロック画面。ユーザーはマウスでドラッグ、またはキーボードで入力することで解除することができる。

ロック画面はいくつかの手順で無効にすることができる。

ここではWindows 10でロック画面の有効/無効を切り替える4通りの方法を紹介する。以下で紹介する方法では管理者としてログインする必要がある。

注意

  • Windows 10 Insider build 14271とWindows 10 Anniversary Update以降での注意点もそれぞれの方法の初めに記載しているので確認していただきたい
  • セキュリティで保護されたサインインで、「ユーザーが必ずCtrl+Alt+Delキーを押す」が有効になっている場合は、ロック画面を無効にすることは出来ないことに注意

 

方法1. ローカル グループポリシーエディターで有効または無効

注意

  • ローカルグループポリシーエディタは以下のエディションでのみ使用可能です。
    • Windows 10 Pro
    • Windows 10 Enterprise
    • Windows 10 Education
  • Windows 10 Insider build 14271とWindows 10 Anniversary Update (build 14393.0)以降では、以下のエディションでのみ使用可能となっています。
    • Windows 10 Enterprise
    • Windows 10 Education
    • Windows Server
  1. ローカル グループポリシーエディターを開く

    スタートメニューまたは検索(Win+R)で「gpedit.msc」と入力し、ローカル グループポリシーエディターを開く。

  2. 「ロック画面を表示しない」を選択しポリシー設定を編集

    ローカルグループポリシーエディタを開いたら、左側のウィンドウで以下の順でクリックして移動する。
    コンピュータの構成>管理用テンプレート>コントロールパネル>個人設定
    次に、「ロック画面を表示しない」をクリック後「ポリシー設定の編集」を選択する。

  3. 有効または無効の選択

    左上のロック画面を表示しないのオプションの3つのうちの1つを選択する。
    ロック画面を無効にしたい場合は「有効」にチェックを入れてOKボタンを、
    ロック画面を有効にしたい場合は「未構成」または「無効」にチェックを入れてOKボタンをクリックする(デフォルト設定は「未構成」)

    変更後はWindowsキー+Lキーでロック画面の有効/無効を確認することが出来る。

方法2. レジストリエディタまたはREGファイルで有効または無効

注意

  • Windows 10 Insider build 14271とWindows 10 Anniversary Update (build 14393.0)以降では、以下のエディションでのみ使用可能となっています。
    • Windows 10 Enterprise
    • Windows 10 Education
    • Windows Server
  1. regファイルをダブルクリックして実行

    ロック画面を無効にする場合
    以下からregファイルをダウンロードしダブルクリックし、実行するだけで無効にすることができる。

    ロック画面を有効にする場合(デフォルト)
    再度デフォルトに戻したい場合は、以下からregファイルをダウンロードし、ダブルクリックして実行するだけで有効にすることができる。

    ここでの手順は、レジストリエディタで直接入力することでも可能だ。
    スタートメニューから「regedit」と入力しレジストリエディターを開き、以下の場所に移動する。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Personalization

    NoLockScreenという名前で追加または変更する。種類はDWORD、値が0で有効、1で無効となる。

    変更後はWindowsキー+Lキーでロック画面の有効/無効を確認することが出来る。

方法3. タスクスケジューラで有効または無効にする

注意

  • ここでの方法は起動時のロック画面は無効にできません
  • ユーザーがPCをロックした時、サインアウトした時、スリープ状態から再開した時にロック画面を無効にします
  1. タスクスケジューラを開く

    スタートメニューまたは検索(Win+R)で「taskschd.msc」と入力し、タスクスケジューラを開く。

  2. タスクの作成

    タスクスケジューラを開いたら、以下の順で新しくタスクを作成する。

    1. 左側のパネルの「タスクスケジューラライブラリ」をクリック(選択)
    2. 右側のパネルの操作項目内にある「タスクの作成…」をクリック
  3. タスクの名前と説明を入力

    全般タブを開き、「名前」と「説明」を入力する。

    例)
    名前:ロック画面を無効
    説明:PCをロックする時にロック画面を無効にする

  4. 最上位の特権のチェックと構成を選択
    1. 全般タブ内の下部にある「最上位の特権で実行する」にチェックを入れる
    2. 全般タブ内の最下部にある「構成」を「Windows 10」に合わせる
  5. トリガータブから新規作成
    1. トリガー」タブへ移動
    2. 新規」ボタンをクリックする
    3. タスクの開始で「ログオン時」に設定する
    4. OK」ボタンをクリックする
  6. トリガータブから新規作成
    1. 再度「新規」ボタンをクリックする
    2. タスクの開始で「ワークステーション アンロック時」に設定する
    3. OK」ボタンをクリックする
  7. 操作タブから新規作成
    1. 操作」タブへ移動
    2. 新規」ボタンをクリックする
    3. 操作の項目で「プログラムの開始」に設定する
    4. プログラム/スクリプトのフィールドには「reg」と入力する
    5. 引数の追加(オプション)には以下のコードを入力する。
      add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Authentication\LogonUI\SessionData /t REG_DWORD /v AllowLockScreen /d 0 /f
  8. 追加できているかの確認

    Step7の設定が問題なく出来ているかを確認する。

  9. 条件タブの設定
    1. 条件」タブを選択
    2. 「コンピュータをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する」のチェックを外す
    3. OK」ボタンをクリックする
  10. タスクが作成されたかどうかの確認

    以上の手順で新しいタスクが表示される。(例:ロック画面を無効)

    また、元に戻したい場合は、新しく作成したこのタスクを削除する必要がある。

方法4. ローカルセキュリティポリシーで有効または無効にする

注意

  • ここでの方法は起動時のロック画面は無効にできません
  • ユーザーがPCをロックした時、サインアウトした時、スリープ状態から再開した時にロック画面を無効にします
  • ローカルセキュリティポリシーは以下のエディションでのみ使用可能です
    • Windows 10 Pro
    • Windows 10 Enterprise
  1. ローカルセキュリティポリシーを開く

    スタートメニューまたは検索(Win+R)で「secpol.msc」と入力し、ローカルセキュリティポリシーを開く。

  2. 追加の法則で新しいパスの規則を選択
    1. 左パネルの「ソフトウェアの制限ポリシー」を開き、さらに「追加の法則」をクリック(選択)する。
    2. 右パネル上で右クリックし(または操作メニューから)「新しいパスの規則」を選択

    ※もし、「ソフトウェアの制限ポリシー」に「追加の法則」が表示されていない場合は、操作メニューから「新しいソフトウェアの制限ポリシー」をクリックする。

  3. 新しいパスの規則を作成
    1. 以下をコピーして、「パス」の下のフィールドにペーストする
      C:\Windows\SystemApps\Microsoft.LockApp_cw5n1h2txyewy
    2. セキュリティレベルは「許可しない」を選択する
    3. OKボタンをクリックする

    デフォルトに戻したい時は、「追加の規則」にある作成した規則を右クリックし、削除することで戻すことが出来る。

出典または引用