PCでゲームをしていて、画面が暗すぎる部分や明るすぎる部分があって見づらい、ぼかしのような表現があって見づらいということがあるときに便利なWindows用のツール「ReShade」のご紹介。
これを導入するだけで随分とゲームの印象が変わり、見やすく変更することでプレイしやすくなることもある。
もくじ
ReShadeについて
- ツール名
- ReShade (v3.0.8)
- 公式サイト
- https://reshade.me/
- 必要環境・対応OS
- Windows Vista SP1以上(Windows 7/8/8.1/10を含む)でDirectXエンドユーザーランタイムがインストールされていること。
- 説明
- ReShadeはcrosire氏によって開発された、Direct3D 9、Direct3D 10、Direct3D 11、OpenGLのすべてに対応のゲームやビデオソフト用のポストプロセスインジェクタである、このツールによりアンビエントオクルージョン、リアルなぼかしや被写界深度、自動彩度と色補正など様々な効果を適用することができる。
これにより、ゲームプレイ中に見え難かった暗い場所やぼかし効果があった場所にエフェクトをかけて見やすい状態でプレイすることができる。常時変更するものではなく、指定したゲームごとに設定できるため非常に便利なツール。
一度ReShadeを使用してプレイすると、ReShade無しではプレイしにくいと思えるぐらい変化するとも言われている。
使っても違反にならないの?
ReShadeを使用することで違反やBANの対象にならないのかという不安は必要なさそうだ。PUBGの公式Twitter宛に一般プレイヤーが、「ReShadeを使用してプレイするとBANされるのか」という質問をしたところ、ReShadeを使っても問題ないと回答している。
重くならないの?
気になるところは導入することで動作が重くならないのか、ゲーム中でのプレイで妨げになることはないのかという点だ。結論から言うと、「適用したエフェクトの数や種類によっては重くなる」ということになる。
多くのユーザーは2,3種類のエフェクトを利用しているようだが、3種類程度の場合で8~10FPSほど低下するとの情報がある。また、エフェクトの種類によってはさほど影響しないという情報もある。
ReShadeのインストール方法
-
ReShadeをダウンロード
ダウンロードするには、こちらのリンク(https://reshade.me/)にアクセスし、ページ下部にある「Download」ボタンをクリックして最新版のReShade(ReShade_Setup_3.0.8.exe)をダウンロードする。
※3.0.8の部分はバージョンによって異なる -
ゲームを選択
Welcomeというタイトルのウィンドウが開くので、中央の「Select game」をクリックし、ReShadeを適用するゲームを選択する。ここではPUBGがインストールされている場所を開き、「TslGame.exe」を選択して「開く」をクリックする。
デフォルトの場所の場合、エクスプローラーのアドレスバーに以下をペーストしてエンターを押すとかんたんにTslGame.exeの場所を開くことができる。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\PUBG\TslGame\Binaries\Win64
また、ゲームがインストールされているフォルダーは、Steam>ライブラリ>ゲームタイトルを右クリック>プロパティ>ローカルファイルタブ>ローカルファイルを閲覧の順でも開くことができる。
-
レンダーAPIの選択
次に「Installing to ゲーム名」というタイトルのウィンドウに切り替わるので、レンダーAPIを選択する。ReShadeの公式サイトにてゲームの状態、互換性をまとめたページが公開されているので参考にする。(https://reshade.me/compatibility)
今回は「Direct3D 10+」をクリックする。もともとチェックが入っている場合でもクリックする。
-
エフェクトを選択してインストール
しばらくすると「Choose which effect files you want to install:」と表示されるので、インストールしたいエフェクトを選択し、OKボタンをクリックしてインストールする。
ここでは例として、AdaptiveSharpen.fxとFakeHDR.fxとTechnicolor2.fxを選択してインストールする。エフェクトの種類やFPSの低下についてはこのページ内の「よく使われているエフェクトと影響」を参考にしていただきたい。
ゲーム内でReShadeの設定
-
エフェクトのオンとオフ
次に、選択されているプリセットを確認しエフェクトのオンとオフの切り替え設定をおこなう。現在選択されているプリセットは、一番上のウィンドウに表示されている(ここでは「…\Win64\PUBG-1.ini」)。
上半分のパネルではエフェクトのオンとオフを切り替えることができる。ゲームにインストールされたエフェクトの一覧が表示されており、チェックボックスを切り替えることでエフェクトが瞬時に適用される(ここではAdaptiveSharpenとTechnicolor2をオンにしている)。
この時、デフォルトのエフェクト設定が適用されるが、もしデフォルトのエフェクト設定を変更したい場合は下半分のパネルでカスタマイズが可能となっている。(次のステップで説明)
また、各エフェクトをドラッグ&ドロップすることで適用させるエフェクトの順番を入れ替えることができる。
-
エフェクトのカスタマイズ
下半分のパネルではエフェクトの細かな数値を変更することができる。
エフェクトの設定をデフォルトから変更したい場合は、下側のパネルの変更したいエフェクトの変更したい、数値が表示されているボックス上でクリックしたまま左右にスライドして値を変更することができる。
もしくは、数値が表示されているボックス上を「Ctrl+クリック」すると、値を直接入力することができる。値を変更するとリアルタイムで適用される。
ここでは、AdaptiveSharpenがデフォルト設定のままで、Technicolor2は「R:100、G:100、B:100、Brightness:1.500、Saturation:0.750、Strength:0.750」に設定している。
よく使われているエフェクトと影響
ReShadeで使用されているエフェクト(Shader)には、ゲームで比較的頻繁に使われているものやそうでないものがある。そして適用することで多少なりともFPSが低下すると言われている。
エフェクトの設定を行う前に、いくつかの情報をもとに、比較的よく使われているエフェクトと、そのエフェクトがどれぐらい影響するのかをまとめておく。
かんたんに確認したところ、FPSの低下が大きい順に並べると以下のようになった(環境や値によって異なるので注意)。
AdaptiveSharpen
ややぼかしがかかっているエッジをシャープ(鮮明)にする。非常にシャープなエッジやフラットなエリアに対してはさらにシャープにならないように最小限に抑える。精度が高いがFPSの低下が多い印象。
FakeHDR
暗すぎる場所や明るすぎる場所を表現する際、コントラスト比が大きすぎるため、白過ぎまたは黒すぎでつぶれてしまうことがしばしばある。High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ合成)により、コントラスト比を調整して暗すぎる場所や明るすぎる場所を人間の目でも見やすいように調整することができる。
もともとHDR.fxという名前だったが、実際にはHDRではなく模倣したものであるためなのかFaceHDR.fxに変更された。
Technicolor2
明るさや彩度、強さを調整することができる。これにより、より鮮やかに変更することができる。
LumaSharpen
これもAdaptiveSharpenのように画像を鮮明にして細部を強調する。GIMPやPhotoshopのアンシャープマスクと似たエフェクトであるようだ。AdaptiveSharpenと同時に使用するのは効率的ではないようだ。
Colourfulness
こちらも色相・彩度を変更することができる。比較的シンプルなもの
Clarity
こちらもAdaptiveSharpenやLumaSharpenのようにシャープな見た目を追加することを目的としているもの。
Vibrance
ピクセルの彩度を向上させ色の少ないピクセルに大きな影響を与える。これにより、既に非常に飽和しているピクセルの過飽和が回避する。
ReShadeが原因でエラーが発生した場合
Starting BattlEye Service...
Launching game...
Note: File blocks can be ignored if they don't cause problems with the game.
[INFO] Blocked loading of file: "C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\PUBG\TslGame\Binaries\Win64\dxgi.dll"
[INFO] Blocked loading of file: "C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\PUBG\TslGame\Binaries\Win64\dxgi.dll"
上記のようなエラーが発生することがたまにあるようだ。この問題については別記事にてまとめているので是非参考にしていただきたい。
ReShadeをアンインストールしたい場合
ReShadeビフォーアフターギャラリー
参考・情報
- https://reshade.me/
- https://github.com/crosire/reshade-shaders
- https://reshade.me/forum/troubleshooting/189-solved-reshade-total-uninstall-from-exe
- https://www.reddit.com/r/PUBATTLEGROUNDS/comments/65upt4/how_to_remove_reshade_from_the_game/
- https://reshade.me/forum/general-discussion/3129-how-does-reshade-affect-performance
- https://github.com/bacondither/Adaptive-sharpen
- https://sfx.thelazy.net/
- https://delightlylinux.wordpress.com/2014/03/04/sweetfx-lumasharpen/
- 週間Tweaks:ステータスバーの時刻をダブルタップで日付に切り替え「DateTap」など - 2018/02/12
- 週間Tweaks:iPhoneXでスワイプアップでロック「SwipeUpLockX」やドックをカスタマイズ「Marina」など - 2018/02/05
- 週間Tweaks:iPhoneXのアプリスイッチャーでスワイプでアプリ終了「EasySwitcherX」など - 2018/01/29