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MacでWindowsのタスクマネージャの代わりになるもの

Windowsに慣れてしまっているユーザーがMacに切り替えた時、「Ctrl+Alt+Delete」や「Ctrl+Shift+Esc」キーがMac上でWindowsと同じようにタスクマネージャが起動しないということに気づくはずだ。

MacのOS Xは独自のタスクマネージャのようなものがあり、Windowsとは少し違っている。Windowsのタスクマネージャは情報や機能が多く含まれているが、OS Xの場合は、複数のアプリケーションに分かれて存在している。

1つ目は「アプリケーションの強制終了」というダイアログ。Mac OS Xの場合は、「Command+Option+Esc」キーを押すことで、アプリを強制終了する専用のダイアログを表示させることが出来る。この強制終了ダイアログでは、Windowsのタスクマネージャでも出来る、正常に動作しないアプリケーションなどを終了させることができるものと同じようなものである。

しかし、実行中のアプリケーションやシステム全体のリソース使用状況に関する詳細な情報を確認する場合は、2つ目である別のアプリケーション「アクティビティモニタ」を使用する必要がある。このアクティビティモニタがWindowsのタスクマネージャに比較的近いものになる。

3つ目は、Windowsタスクマネージャにはスタートアップ項目があるが、これもまたMac OS Xでは別の方法で、環境設定のログイン項目から行う必要がある。

「Command+Option+Esc」で動作しないアプリを強制終了させる

Command+Option+Esc

Mac上のアプリケーションがフリーズした場合は、「アプリケーションの強制終了」ダイアログから閉じることが出来る。フル画面のアプリケーションがフリーズした場合に特に有効である。

 

起動方法

アプリケーションの強制終了ダイアログを表示させるには以下のコマンドを入力する。

上記のショートカットキーを入力すると、「アプリケーションの強制終了」のダイアログが表示される。ここには、現在起動しているアプリケーションの一覧が表示されている。

 

強制終了方法

アプリを選択して強制終了

Command+Option+Escで強制終了ダイアログを起動させると、動作していないアプリケーションまでスクロールして選択肢、右下の「強制終了」ボタンをクリックして終了させる。

もしこのショートカットキーが機能しない場合、おそらくMacを強制的に終了させて再起動させる必要があるだろう。Macを強制的に終了させるには、電源ボタンを数秒間長押しする。これは通常にシャットダウン出来ない場合のみに行う。

また、ドック上にあるアプリを強制終了させる場合は、別の方法で強制終了させることも出来る。

ドック上のアプリアイコン上で「Control」キーを押しながらクリックする。いくつかのメニューが表示されており、「終了」をクリックして終了させることもできるが、強制終了させるにはメニューが表示されている状態で「Option」キーを押す。すると「終了」の項目が「強制終了」に変化するので、クリックして強制終了できるようになる。

その他、メニューバーにあるAppleメニューから強制終了することもできる。

 

アクティビティモニタで詳細情報を確認する

アクティビティモニタ

「アプリケーションの強制終了」ダイアログではアプリを個別に終了することが出来る。しかし、アプリケーション別の使用状況や概要など、Windowsのタスクマネージャのように細かいところまで確認するにはアクティビティモニタを使用する。

起動方法

Control+Space>アクティビティモニタ

アクティビティモニタは以下の手順で起動させる。

アクティビティモニタを起動させると、CPU、メモリ、エネルギー、ディスク、ネットワークのタブがあり、各アプリケーションが使用している詳細を確認することが出来る。

また、メニューバーにある「表示」メニューから自分のアカウントのプロセスや他のユーザーのプロセスなどを分けて表示させることが出来る。(デフォルトでは全てのプロセスにチェックが入っている。)

アクティビティモニタは様々ものが表示されるが、これらのリストに表示される項目は、右クリックして項目を追加することができる。

強制終了方法

アクティビティモニタは詳細情報を確認するだけでなく、アプリケーション、プロセスを選択して直接強制終了させることも出来る。

強制終了させるには、動作しないアプリケーションまたはプロセスを選択した状態で、左上にある「x」ボタンをクリックする。

スタートアップを管理

メニューバー > Appleメニュー > システム環境設定 > ユーザとグループ > ログイン項目

Windows 8やWindows 10のタスクマネージャはスタートアップ項目を管理することができていた。ここから、システム起動時に自動的にアプリを起動させるかどうかの管理ができていたわけだが、Mac OS Xのアクティビティモニタにはこの項目がないため、別の方法で行う必要がある。

起動方法

Mac上でスタートアップ項目を管理するには、以下の手順でログイン項目を変更する事ができる。

ログイン項目を開くとMacにログインした時に自動的に起動させるアプリケーションがリスト表示される。このリストのチェックボックスにチェックが入っているものは自動的に起動するアプリである。もし起動させなくないアプリがあればチェックボックスを外す。

また、このリストに表示されていないアプリケーションをMac起動時またはサインインした時に自動的に起動させたい場合は、「+」ボタンをクリックしてアプリケーションを指定し登録することが出来る。