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CSources2 : 脱獄後のCydiaのリポジトリを管理するソースマネージャ [脱獄アプリ]

脱獄後、Cydiaに登録したリポジトリ(ソース)の管理が面倒、手間がかかると感じたことはないだろうか。

一時的に読みこませずにデフォルトのリポジトリだけを読み込ませたい。しかし削除するとまた登録しなおしたりメモしておくのが面倒だと感じることもあるだろう。

そういった時のために開発されたのがCSources2である。CSources2を使用すると登録したいリポジトリをリスト化し、Cydiaに読み込ませたくない場合はスイッチで簡単にオフにすることができる便利なソースマネージャである。

 

ここではCSources2の紹介を含め、簡単な使い方を紹介する。また、本記事で紹介しているのはiOS 8.4での環境での説明であり、システムファイルなどの位置がその他のiOSと違っている場合があるので注していただきたい。

※本記事は脱獄(Jailbreak)iOSデバイス向けの記事です。脱獄していないデバイスでは動作しません。脱獄や脱獄後に関しては以下のリンクを参考にして下さい。
脱獄Q&A : 脱獄(JailBreak)とは?よくある質問や脱獄後の質問など

 

もくじ

 

 

CSources2と主な特徴

CSources2をインストールするとホーム画面上にスタンドアロンアプリとしてCSourcesのアイコンが表示される。

現在登録しているCydiaのリポジトリをCSourcesへとインポートすることができる。その後CSources上でオン/オフのスイッチを操作する。オンにすればCydiaがリポジトリを読み込み、オフにすれば読み込まない。

自分で簡単に選択できる優れたソースマネージャである。

 

iFileで直接リポジトリを編集しているユーザーも中にはいるかもしれない。慣れてしまっていればもしかするとiFileを使ったほうが早いと感じるかもしれないが、慣れていない場合はSCourcesを使ったほうが簡単かもしれない。

 

主な特徴

CSources2は主に以下のような特徴がある。

  1. Auto Lists(スイッチを記憶してリスト化)
  2. Backup/Restore(バックアップと復元)
  3. Clean(バックアップや復元で生成されたものやログなどの掃除)
  4. .listファイルをインポート(Cydiaの.listやオリジナルの.listファイルからインポート)
  5. .cxptファイルをインポート(.cxptファイルからインポート)

 

CSources2を起動

CSources2をインストールするとホーム画面上にアイコンが表示されるのでタップすると起動させる。初回は再起動を行なう必要がある。

再起動後もいくつかのウィンドウが表示された後に使用可能となる。

 

使い方① CSources2に直接追加

対象となりそうなユーザー
  • iFile上での操作にあまり慣れていない
  • Cydiaに登録しているリポジトリが少ない

CSources2にはいくつかの使い方があるが、まず1つ目は簡単なシンプルな使い方。

CSources2を開き、左上にある「+」ボタンをタップし、Cydiaに追加したいソースを入力し「Add It!」をタップする。

すると先ほど入力したソースが表示されているのでスイッチでオンとオフを切り替える。オンとオフを切り替えた後は必ず最後に「Apply」をタップしよう。

その後CydiaをリフレッシュするとCSourcesで追加したリポジトリが表示されているはずだ。また、CSourcesのリポジトリ一覧をタップするとメモ書きをしておくことができるので、何のTweakのために追加したものなのかなどをメモしておくとよいかもしれない。

 

Cydiaに直接追加しているリポジトリが少なければそのリポジトリも手動でここへ追加し、Cydia内のリポジトリはバックアップして削除しておこう。(デフォルトのリポジトリは削除しないように)

Cydiaに手動で追加したリポジトリは以下に保管されているのでバックアップするのであればコピーして複製・リネームや、以下のファイルをdropboxなどで保管しておくとよいだろう。

/var/mobile/Library/Caches/com.saurik.Cydia/sources.list

 

使い方② Cydia内のリポジトリをCSourcesにインポート

対象となりそうなユーザー
  • iFile上での操作に慣れている
  • Cydiaに登録しているリポジトリが多い
  • 自分で作ったlistファイルを使っていない(Cydiaに直接追加していた)

Cydiaに手動でリポジトリをいくつか追加した場合、全てをまた手動でCSourcesに入力していくのは手間がかかる。

しかしSCsourcesにはCydiaに手動で追加したリポジトリをCSourcesにインポートする機能がついている。

1. まずはバックアップ

手順の前に現在Cydiaに登録しているリポジトリをバックアップする。

var/mobile/Library/Caches/com.saurik.Cydia/

iFileで上記の場所にあるsources.listを複製し、複製した方の名前を適当に変更する(sources.list.backupなど)。

 

2. SCourcesにインポート

ここでは例としてpNre RepoをCSourcesにインポートする。

CSources2を開き、右上にある「i」ボタンをタップする。

上部のウィンドウをスクロールしImport Cydiaを選択

確認のウィンドウが表示されるのでImportをタップし、インポートが完了するまでしばらく待つ。

Importが完了すると上部に赤く「Close App」と表示されるのでタップしCSourcesを閉じる。

CSourcesを再度起動させると、自動で復元が始まるのでしばらく待つ。

自動復元が終わると「x」ボタンをタップしてスイッチの画面に戻り、CSourcesのリスト項目にインポートしたリポジトリが登録されていれば完了だ。また、インポートが完了したらCydiaを開き手動で追加していたリポジトリを全て削除する。(BigBossなどのデフォルトリポジトリは消さない)

 

上記のとおりインポートした後は重複することになるのでCydiaにあるリポジトリは手動で削除しておこう。あとはCSources上でオンとオフを切り替え、必ず最後にApplyをタップして反映させよう。

このような手順でCydiaに追加していたリポジトリをCSourcesにインポート可能だ。 

 

使い方③ オリジナルlistファイルをインポート

対象となりそうなユーザー
  • iFile上での操作に慣れている
  • Cydiaに登録しているリポジトリが多い
  • 自分で作ったlistファイルを使っている、またはその予定がある

Cydiaに手動で追加したデータもlistファイルである。しかし、僕もそうだがそれとは別に自分でlistファイルをiFileなどで挿入してCydiaに読み込ませているユーザーもいるかと思う。

ここではそういったオリジナルのlistファイルをCSourcesにインポートする方法を紹介する。

 

1. リストファイル(.list)を用意する

listファイルはCydiaに読み込ませるソースを記述したファイルであり、自分でいくらでも追加できるものであるが、記述方法にルールがあり、もし間違っていると読み込まなかったりCydiaでエラーが発生したりする。

以下が正しいlistファイルの記述例である。

deb http://rpetri.ch/repo/ ./

#deb http://rpetri.ch/repo/ ./

上はオン、下はオフ(コメントアウト)となっているようだ。

1行につき1つのURL。行の先頭にdebを入力し、半角スペース後にURL、その後半角スペースを入力して、ドット・スラッシュの順である。全角になっていたりスペースが多かったりスラッシュのミス等を注意しよう。

以下のURLはredditなどで紹介されていた多くのリポジトリ(約150)をまとめたリストファイルである。確認していないので危険なものも入っている可能性があるので自己責任でお願いする。

master-repo.list

 

2. listファイルをペーストする

自分で作成した.listファイルまたは上記のmaster-repo.listをiFileなどで以下の場所に配置する。(以降master-repo.listとして説明する。)

/etc/apt/sources.list.d

3. Cydiaをリフレッシュ

master-repo.listファイルを配置したあとはCydiaを一度起動してリフレッシュし、リポジトリを読み込ませる。今回の記事に使っているものは約150のソースが記載されているので時間がかかる。

 

4. CSourcesに.listをインポート

次に先ほど配置したmaster-repo.listファイルをCSourcesにインポートする。

CSources2を開き、右上にある「i」ボタンをタップする。

上部のウィンドウをスクロールしImport Cydiaを選択

master-repo.listを選択し、確認のウィンドウが表示されるのでImportをタップし、インポートが完了するまでしばらく待つ。

Importが完了すると上部の赤い「Close App」をタップしCSourcesを閉じる。

CSourcesを再度起動させると、自動で復元が始まるのでしばらく待つ。

 

自動復元が終わると「x」ボタンをタップしてCSourcesのスイッチ画面に戻り、インポートしたリポジトリが登録されていれば完了だ。また、インポートが完了したらmaster-repo.listファイルは削除しておく。手動で削除するか「i」ボタンからCleanで削除できる。あとはCSources上でオンとオフを切り替え、必ず最後にApplyをタップして反映させよう。

 

以上の手順で自分で作成した.listファイルをCSourcesにインポートできる。

 

Auto Listsの使い方

CSourcesにはAuto Listsという機能があり、これはスイッチのオンオフの組み合わせを記憶してくれ、そのリストを保存してくれるものである。

例えば、よく使う特定のリポジトリのみオンにしていたが、 別のリポジトリを幾つかオンにした。そしてまたよく使うリポジトリのみに戻したい時に、わざわざオフにするリポジトリを探さなくてはいけない。

Auto Listsを使うことで、オンにしているリポジトリを記憶してくれているので、簡単に戻すことが出来るわけだ。その他、全てOFFにするというリストを作っておけばいつでもAuto Listsの機能でスイッチを全てオフにすることが出来る。

 

では実際にAuto Lists機能を使って、例として全てのスイッチをオフにしている状態を記憶させてみる。

  1. CSourcesのスイッチ画面で記憶したいスイッチを全てオフにしApplyをタップする。
  2. 上部の「i」ボタンをタップしAuto Listsを選択する。
  3. 左上にある「+」ボタンをタップする
  4. Nameに「All Off」、Descriptionには「Turn off all switches」と入力し「Add」を選択

Auto ListsにAll Offのリストが表示されていれば完成だ。これでいくつかのスイッチが有効になっていた場合でも簡単に全てオフにすることが出来る。

例えば画像のように5つのスイッチがオンになっている場合でも「i」をタップしAuto Listsから先ほど作成したAll Offを選択して、Switch Toをタップすれば、全てOFFに切り替わってくれる。

一括でスイッチをオフにしてくれるが登録ソースが多い場合は少し時間がかかってしまうようだ。

 

その他の機能

バックアップ

「i」ボタンから、CSources2で作成したAuto Listsやリポジトリリストをバックアップすることができる。バックアップしたものはiTunesやiCloudで同期することができるので安心だ。

また、手動でバックアップを行なうのであれば以下の2つのファイルをバックアップしておこう。

Clean

バックアップや復元で生成されたものやログなどを削除することができる。その他自分で作成した.listファイルをインポートした後に削除することもできる。

 

cxptファイルの共有

.cxptファイルを別のデバイスにメール経由で送信することができる。エクスポートしたソースを別のデバイスにインポートすることができる仕組みである。

「i」ボタンのContact > Send Friendでメール送信することができ、受信したデバイスはメールを開き、添付されている.cxptファイルを長押しする。

すると共有メニューが表示されCSources2で開くことができるのでタップする。

開くと「c」ボタンをタップすることができるのでタップして読み込んだあとに左にある「i」ボタンをタップしてインポートする。

 

情報・バグや互換性

CSources2 (v600.840-1) ($1.99)

公式ページ

 

デザインがかなり独特で「i」「x」「+」のボタンがわかりにくく、使いにくいと感じるかもしれない。ソース内に記入できるメモ書きを全体から検索できる機能やもう少し動作が軽くなればもっと使いやすくなるだろう。

直接.listファイルを書き換えていたユーザーにとっては極端に便利だと感じないかもしれないが、もしアップデートでさらに機能が向上すれば必須Tweakになるかもしれない。

 

このTweakについてどう思いますか?その他バグや互換性などの情報があれば以下のコメント欄よりお聞かせ下さい。