iCaughtU Pro (iOS 9) : パスコード入力に失敗すると場所や写真をメールで送信。防犯の王道TweakがiOS9に対応。[脱獄アプリ]

もはや防犯・セキュリティ系脱獄アプリの王道iCaughtU ProがついにiOS9に正式に対応した。

iCaughtUは2011年に無料版として現在よりも簡単なものがリリースされていた。それからいくつかのアップデートを重ねて、2013年に初めて有料版のiCaughtU Proがリリースされている。

 

※本記事は脱獄（Jailbreak）iOSデバイス向けの記事です。脱獄していないデバイスでは動作しません。脱獄や脱獄後に関しては以下のリンクを参考にして下さい。

脱獄Q&A : 脱獄(JailBreak)とは?よくある質問や脱獄後の質問など

iCaughtU Pro

iCaughtU Proはデバイスのパスコード失敗時に全面のフロントカメラで自動的に撮影し、パスコード失敗した時点での日時、バッテリー残量、住所、地図の座標を予め設定したメール宛にまとめて送信してくれるというものだ。

いくつか似たような脱獄アプリは存在するが、このiCaughtU Proはかなりの人気であり、かなり完成度の高いものである。実際に盗難にあった被害者がiCaughtU Proのおかげで犯人を見つけ出すことができた事例もある。

また、iCaughtU Proはリモートコマンド機能も搭載されており、例えば、「test」という文字でコマンドを登録し、「test」を含むメッセージ（SMS/iMessage）を受信したら予め登録しておいたコマンド（例えば位置情報など）を送信してくれるというものもある。

 

主な特徴

iCaughtU Proは主に以下の様な機能がある

• パスコード失敗時に写真や位置情報をメール送信
• ロック画面上から電源オフ操作を無効
• Wi-Fiや3G/LTEなどを自動的に有効
• 相手を驚かせるためのフラッシュやポップアップ
• リモートコマンド
• 限られた機能だけを有効/無効にするフェイクモード

また、メールやコマンドの設定は予めしておく必要がある。

 

設定

iCaughtU Pro (iOS 9)は旧バージョンの機能全てを備えているが、実際にはいくつか機能しないものがあるようだ。まだ確認できていないものもあるが順に設定できる内容を紹介する。

 

General

• Hide Icon ・・・ iCaughtU Proのアイコンを非表示
• Save To Library ・・・ 撮影した写真をライブラリに保存
• Auto Turn On WIFI ・・・ 自動的にWi-Fiをオンに
• Auto Turn On Data ・・・ 自動的にデータ通信をオンに
• Auto Turn On 3G/LTE ・・・ 自動的に3G/LTEをオンに
• Max Supported Rate ・・・ 最大データレート（2/3/4G）

自動的にオンにする機能は、例えば犯人によりiPhoneが盗難された場合、「様々な機能をオフにし、バレないようにしよう」ということを防ぐことができる。また、iCaughtU Proを最大限に活かすためにもいずれかを有効にすると良いかもしれない。

E-Mail

• Email ・・・ 受信するメールを入力
• Email Delivery ・・・ 送信サーバーを選択
• SMTP Mail ・・・ SMTPを使用する場合は入力
• Configure Gmail OAuth ・・・ Gmailで認証する
• Test Gmail OAuth ・・・ Gmailで送信テスト
• Send Test Email ・・・ iCaughtU Pro Serverで送信テスト

Email Deliveryで、iCaughtU Pro Serverは現段階(v9.1-1)で機能していないという報告があるため、Gmailを使用しているのであれば、Gmail OAuth、Yahooメールやその他の場合はCustom SMTPで良いだろう。

GmailでもCustom SMTPで入力できるようだが、Yahooメールやその他のSMTPを使用するメールは項目を入力していく必要がある。また、Gmail OAuthを使用する場合はConfigure Gmail OAuthをタップして認証し、すぐ下のTest Gmail OAuthでテストが可能だ。

SMS Settings

• SMS Number ・・・ SMSナンバー
• SMS When SIM Changed ・・・ SIMが変更された時にSMS送信
• SIM List ・・・ SIMを登録・管理

ここではSIMが変更された場合の設定を行うことができる。

Wrong Password

• On Wrong Password
  • Allowed Attempts ・・・ 試行回数
  • Fake Flash ・・・ ディスプレイをフラッシュさせる
  • Send Location ・・・ 位置情報を送信
  • Send Time ・・・ 時刻を送信
  • Send SMS ・・・ SMS送信
  • Show Alert ・・・ アラートを表示

• Touch ID
  • Count Attempts ・・・ Touch IDも回数に含める

ここではパスコード失敗時に関する設定を行える。
Allowed Attemptsを例えば3に設定しておくと、パスコード入力に3回失敗した場合、それ以下の内容を実行する。

Power Down When Locked

• Prevent Power Off ・・・ 電源オフを無効
• Feke Flash ・・・ ディスプレイをフラッシュ
• Send SMS ・・・ SMS送信
• Send Mail ・・・ メール送信
• Send Picture ・・・ 写真を送信
• Send Location ・・・ 位置情報を送信
• Show Alert ・・・ アラートを表示

ロック画面上で電源OFF（スリープ長押し）した場合の設定を行うことができる。アラートは任意のテキストを入力することができる。

Remote Commands

• Enable ・・・ 有効/無効
• Report Location ・・・ 位置情報
• Play Alarm ・・・ アラームを再生
• Forward Messages ・・・ メッセージを転送
• Forward Number ・・・ 転送先番号
• Add New Command ・・・ コマンドを入力

iMessage, SMSで受信したテキストに、あらかじめ設定したコマンドと同じテキストが含まれているとコマンドを実行する。

例えば、commandに「test」と入力し、Actionに「Send Location by email」を選択する。

この設定の場合、iMessageまたはSMSで受信したメッセージ内のテキストに「test」というワードが含まれていれば、「Send Location by email」が実行される。つまり位置情報がEメール宛に送信されるということになる。Exact Commandは、大文字と小文字の区別するかどうか、Command Successfulはコマンド実行時に返信するという機能。

このコマンド設定内でも現段階では転送や一部コマンドなど、いくつかの機能が動作しないようだ。

Fake Mode

• Enable ・・・ 有効
• Allowed Attempts ・・・ 試行回数
• Fake Battery ・・・ バッテリー残量を偽装
• Hide Charging ・・・ 充電アイコンを非表示
• Allowed SIM Cards ・・・ SIMの有効設定
  • All SIM Cards ・・・ すべてのSIMカード
  • Only Selected ・・・ 選択したもののみ

• SIM List ・・・ SIMリスト
• Locked Apps ・・・ ロックするアプリを選択
• Lock System Apps ・・・ システムアプリをロック
• Lock Cydia Apps ・・・ Cydiaアプリをロック

Fake Modeはパスコードに失敗した場合でもロックが解除され、Fake Mode設定内で設定したアプリのみが使用可能になるというもの。

 

日本語化

 

情報・バグや互換性

Package	iCaughtU Pro (iOS 9)
Version	9.1-1
Price	$2.50
Author	Itay
Section	Tweaks
Repository	BigBoss

• 一部のコマンドが動作しない
• 一部でパスコード失敗時のメールを受信できない
• iCaughtU Pro Serverが動作せず
• メッセージ転送機能が動作せず

 

現段階では割と多く問題があるようだ。まだ完全に使用できるわけではないようなので、しばらくアップデートで修正されるのを期待しよう。

 

このTweakについてどう思いますか？その他バグや互換性などの情報があれば以下のコメント欄よりお聞かせ下さい。