ロック画面にウィジェットを配置できる脱獄アプリの代表格はLockHTMLやGroovyLock、そしてCydgetなどであるが、今回はCydget用のテーマを簡単に作成できるようになったり、誰とでも簡単に共有できたりすることができるこれまでになかった脱獄アプリの紹介だ。
Lock +(LockPlus)と呼ばれるものでCydget用のアドオンとして使用できるものである。作りたいものがあったが、なかなか自分では難しかったというユーザーにとっては嬉しいものではないだろうか。
※本記事は脱獄(Jailbreak)iOSデバイス向けの記事です。脱獄していないデバイスでは動作しません。脱獄や脱獄後に関しては以下のリンクを参考にして下さい。
Lock +
Lock +はCydget用のアドオンであるためCydgetは必須となるが、Lock +をインストールすると同時にインストールされるようになっている。
これまでのCydgetでは別途テーマを用意し、設定アプリ内から適用させていた。Lock +でも設定アプリ内から適用させるまでは同じであるが、さらにそれ以上のことができる。
Lock +では予め数十個のテーマが用意されており、ロック画面上から好きなものを選ぶことができる。通常は設定アプリ内からでないと不可能だったものをロック画面上から変更できるというわけだ。
Lock +のすごいところはこれだけではない。Lock +専用のウェブサイトが公開されており、自分でオリジナルのテーマを設定してウェブサイト上に保存し、iPhoneからダウンロードしてそのまま適用できてしまうのだ。
主な特徴
Lock +は主に以下のような機能がある。
- CydgetとアドオンであるためCydgetでLock +テーマを適用
- Lock +テーマはロック画面上で様々変更できる
- 専用のウェブサイトが用意されており、オリジナルのテーマを作成でき、保存・共有できる
オリジナルテーマは背景の設定や時計ウィジェットの位置や大きさ、フォーマットなどを設定できる。
Lock +の基本的な使い方
動画をご覧いただくとわかるかと思うが、Lock +ではこれまでのCydgetアドオンと違うため、簡単に説明しておく。
先にまとめると以下の様な流れになる。
- (テーマをウェブサイト上で作成し名前をつけて保存)自作の場合
- CydgetsでLock +を適用
- ロック画面上でテーマの名前を検索または入力してダウンロード
- ロック画面上でテーマを適用
1. インストール後、適用前の準備
Lock +では天気を表示するので設定 > プライバシー > 位置情報サービス > 天気を常に許可にしておく。
その後、設定アプリからCydgetの設定を開きLock Cydget OrderからLockPlusだけにチェックを入れておく。
2. Lock +標準のテーマを適用する
準備ができたらロック画面上から操作を行う。
- ロック画面で左にスワイプして、Lock +のメニューを表示させる
- 一番下にあるVIEW THEMESをタップする
- Safariが開きテーマ一覧が表示されるので好きなテーマを選択する(パスコードを設定している場合はパスコードを入力後にSafariが起動する)
- テーマ名を覚えておくかコピーしておく。画像では「AM-GeoFox」
- ロック画面に戻り再度画面右から左へスワイプしてLock +のメニューを表示する
- 下から2番めのDOWNLOAD THEMEをタップする
- index.htmlのポップアップが表示されるので先ほどコピーしたテーマ名を入力する。(画像ではAM-GeoFox)
- ダウンロードは少しだけ時間がかかるという旨のポップアップがあり、完了したら再度ポップアップが表示されるのでOKをタップする
ダウンロードが完了したら後は適用させる作業を行う。
- 左へスワイプしてLock +のメニューを表示する
- 一番上のLOAD THEMEをタップする
- ダウンロードが完了したテーマが表示されるので左右で選択し、上へスワイプすると決定。下へスワイプするとキャンセル
- 上へスワイプするとロック画面がダウンロードしたテーマに変われば完成
3. Lock +のテーマを自作する
初めに書いたとおりLock +では専用のウェブサイトが用意されており、Lock +のテーマを自作することができる。自作したテーマは共有することもできるようだ。まずは下記のURLにPCからアクセスしよう
インターフェイスを見るとわかるように、直感的で非常に使いやすいページである。
左上から順に6つのボタンが表示されている。上から順に
- Change Background・・・背景の選択(PCから画像を選ぶ)
- Change Overlay・・・上からかぶせるものがあれば選択
- Show Elements Panel・・・時計・天気・システム情報・テキストなどのウィジェット
- Save Theme・・・テーマの保存
- Load Theme・・・テーマを読み込む
- Clear Theme・・・テーマをクリア
となっている。基本的に背景を選択してウィジェットを配置し最後にテーマを保存するという流れである。
最後に名前とテーマ名を入力してSubmitすると、ロック画面からいつでもテーマ名を入力してダウンロードすることができる。
ダウンロードした後は、そのまま適用させてオリジナルのロック画面が完成する。
ロック画面のLock +の設定
始めに書いた通りLock +のメニューはロック画面上で左へスワイプすると表示される。
- LOAD THEME ・・・ テーマを読み込む
- RESET THEME ・・・ テーマをリセット
- REFRESH WEATHER ・・・ 天気をリフレッシュ
- SETTINGS ・・・ 設定アプリを開く
- DOWNLOAD THEME ・・・ テーマ名を入力してテーマをダウンロード
- VIEW THEMES ・・・ テーマのリストを表示する(ブラウザ)
その他、設定アプリ内にも少しだけ設定を行うことができる。
- 24-Hour Time ・・・ 24時間表示やアップデートのタイミングや
- Update every second ・・・ 毎秒更新
- Celsius ・・・ 温度を摂氏で表示
- Update time in minutes ・・・ アップデート時間を設定(分)
- Disable Movement ・・・ ロック画面をスワイプしてもウィジェットは動かないように
また以下のリンクでユーザーが作成したテーマの一覧を確認できるようになっている。
http://lockplus.us/php/stat.php
情報・バグや互換性
Lock + (v1.0) ($2.99)
ウィジェットが「*」と表示されないバグは報告済みで次回修正。
現在でも手動で修正可能。
System/Library/LockCydgets/LockPlus.cydgetにあるindex.htmlを編集し、
function clock(options) {
から始まるコードを検索し、一行上に
if(!translate[lang]){
lang = ‘en’;
}
というコードを付け足して保存すると解決する。
セーフモードになったという報告があるもの
- ClassicDock
- iWidgets
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