iPhoneはiPhone 5s以降のデバイスにはTouch IDが付いている。このTouch IDがあるだけでパスコードを入力する必要がなくなったり、App Store上のアプリをインストールする時に必要なApple IDのパスワードの入力を省くことができたりと、かなり使い勝手が良くなっている。
しかしCydiaからインストールできるVirtualHome 8を使用するとホームボタンを押さなくてもTouch IDが搭載されているホームボタンにさわるだけでホームボタンの役割になったり、ダブルタップ、ショートホールド(短時間長押し)にもマルチタスクやスリープなどを割り当てることが出来るなど、さらに便利にしてくれる。
Touch ID搭載の脱獄デバイスを持つユーザーは高い確率でVirtualHome 8をインストールしているのではないだろうか。
2014年11月にリリースされたVirtualHome 8はいくつかのアップデートを経て現在バージョン1.4-7となっており、最新のiOS 8.4に対応している。
※本記事は脱獄(Jailbreak)iOSデバイス向けの記事です。脱獄していないデバイスでは動作しません。脱獄や脱獄後に関しては以下のリンクを参考にして下さい。
VirtualHome 8 (iOS 8)
VirtualHome 8をインストールすると、「シングルタップ」「ダブルタップ」「ショートホールド(短時間長押し)」「タップ&ショートホールド」にホームボタン、マルチタスク、スリープや片手モードなど、様々なアクションを割り当てることが出来る。
例えばこれまではホームボタンを押すことでホームに戻ることができたが、VirtualHome 8を使用すると軽く触れるだけでホームに戻れるという感じだ。
通常片手モードとして使用されることが多いが、これだけのアクションがあれば非常に便利だ。
これまでのiPhoneはホームボタンを使いすぎや強く押してしまったことにより壊れてしまったということをよく聞いていた。こういう時の対策としても非常に有効なTweakである。
主な特徴
VirtualHome 8 (iOS 8)は主に以下のような特徴がある。
- Touch IDセンサーをホームボタンとして使用する
- ホームボタンの休ませ故障を防ぐ
- 4種類のタップジェスチャーを使用
- 「動作なし」を含む6種類のアクション
- QuickUnlock機能
- タップ時にバイブ機能
また、Touch IDが搭載されているiOS 8デバイスに対応している。
4種類のタップジェスチャー
タップジェスチャー
VirtualHome 8には4種類のタップジェスチャーが存在し、設定アプリ内で変更を行える。
- シングルタップ
- ダブルタップ(2連続タップ)
- ショートホールド(短時間長押し)
- タップ & ショートホールド(タップ後短時間長押し)
シングルタップに割り当てることができるのは「ホームボタン・動作なし(ロック画面上)・動作なし」の3種類となっている。
その他のダブルタップやショートホールド、タップ & ショートホールドには「マルチタスク・スリープ・Siri・ホームボタン・片手モード・動作なし」の6種類をそれぞれ割り当てることが出来る。
スライドバー
また、スライドバーでタップの反応までの時間の長さを調整することが出来る。一番左にスライドバーを持って行くとダブルタップやタップ & ショートホールドの間の長さを短く認識させるため、素早く動作しなければならない。そのかわりシングルタップした時の反応も早くなるということだ。
逆に右にスライドバーを持って行くとシングルタップした時の反応はワンテンポ遅くなる。そのかわりにダブルタップやタップ & ショートホールドのジェスチャーはそこまで素早くしなくても認識してくれる。
パスコードオフでもTouch IDで解除
通常パスコードがオフになっている場合はTouch IDでロック解除ができず、単純にロックスライダーをスワイプして解除することができる。
バイブ設定を上書き
VirtualHome 8はホームボタンに触れた時に短くバイブを再生させる機能がある。これはバイブの設定がオフになっている場合はホームボタンに触れてもバイブは再生されない。
しかし「Vibrate on Touch(タッチ時にバイブ)」を有効にしているとバイブを無効にしている場合でも再生してくれる。
QuickUnlock機能
いくつか前のバージョンまでのVirtualHome 8ではQuickUnlock機能が搭載されていなかった。
通常Touch IDの認識はスリープが解除(ディスプレイが表示)されている状態に限る。しかしQuickUnlockはiPhoneがスリープ中でも認識してくれるため、ホームボタンに触れるだけでロックを解除してくれる。
もちろんスリープ中にもTouch IDが待ち構えているということもあり少なくともバッテリーに影響するとのことだ。
それを考慮して任意の時間を設定し、時間が経つとQuickUnlock機能を無効にさせることができる。
日本語化
VirtualHome 8 (iOS 8) (v1.4-7) 日本語ファイル(Dropbox)
このTweakは英語表記となっているが、日本語にしたい場合は上記のファイルをダウンロードして解凍し、iFunboxやiFileなどのファイルマネージャで、ja.lprojフォルダを以下に配置する。
「/Library/PreferenceBundles/VirtualHome.bundle/」
配置後は設定アプリをマルチタスクから終了させて、再度設定アプリを起動すると適用されているはずだ。
日本語ファイルはTweakのバージョンが更新されると一部英語に戻ったりずれたりすることがあるので注意。日本語ファイルをiFileで配置する方法は以下のリンクを参考にしていただきたい。
追記:iBitzEdgeのリポジトリを作成しました。以下のURLをCydiaで登録し日本語ファイルをインストールして下さい。
https://i-bitzedge.com/repo/
情報・バグや互換性
VirtualHome 8 (iOS 8) (v1.4-7) ($1.49)
- 一部のデバイスでラグが発生
多くのユーザーにとって必需品と思っていてもおかしくない便利なものだ。
このTweakについてどう思いますか?その他バグや互換性などの情報があれば以下のコメント欄よりお聞かせ下さい。
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