iPhoneやiPad, iPod touchなどのiOSは、利用可能なアップデートがあると、自動的にアップデートを促すアラート通知が表示される。iOS 9からはWi-Fiに接続されている場合に、利用可能なアップデートを自動的にダウンロードし、夜間に自動的にアップデートを行うという機能もあるが、できればアップデートをしたくない、ということもあるだろう。
ここでは、いくつかのメディアで紹介されていた、iOSのOTAアップデートを無効にする方法と設定アプリに表示されるバッジを非表示にする方法を簡単に説明する。
もくじ
1. OTAアップデートの自動チェックをおよびダウンロードを無効にする
iOSは利用可能な最新のiOSがあるかどうかを自動的にチェックし、ダウンロードが出来る環境(Wi-Fiなど)が整っている場合であれば自動的にアップデートをデバイス上にダウンロードする。
そしてダウンロードしたアップデートがデバイスにあれば、インストールを促すアラートが表示される。
これらのアラートや、設定アプリのアイコンに表示される「①」と表示される赤いバッジをいくつかの手順で無効にすることができる。もちろんいつでも再び有効にすることも可能だ。
1つ目の方法はtvOS betaのプロファイルをインストールする方法。そして2つ目の方法はドメインをブロックする方法。どちらも簡単な手順だが、App Storeからインストールできる2つ目の方法の方が手軽かもしれない。
方法1. tvOS betaのプロファイルをインストールする
注意点
- Safari経由でインストールを行う必要がある。
- tvOS用のプロファイルのインストールすることで、デバイスにtvOSがインストールされてしまうというわけではない。
- tvOS用のプロファイルをインストールすると、ホーム画面上にFeedbackアイコンが表示される
- デバイスの性能やバッテリーに影響を与えることはない。
- 再びアップデートを行いたい場合はプロファイルを削除し、デバイスを再起動する。
- iPhoneやiPad上のSafariで以下のURLを開く。
http://suisreaction.com/app/NOOTA.mobileconfig
https://oldcat.me/web/NOOTA9.mobileconfig
- プロファイルの詳細画面が表示されるので右上の「インストール」をタップする。
- パスコードを入力する。
- 承諾画面を確認し右上の「インストール」をタップする。
- 再びインストールをタップした後、再起動を行う。
インストールすると、tvOSのベータ版で利用可能なアップデートをチェックする。もちろん利用しているデバイスはApple TVではないため、最新バージョンを見つけることが出来ない。よって利用可能なアップデートはないと表示される。
再度元に戻したい場合は、設定>一般>プロファイルにあるtvOS betaを削除する。
方法2. ドメインまたはURLをブロックする
iOSで利用可能な最新のiOSをチェックするために利用されている「mesu.apple.com」や「appldnld.apple.com 」をブロックすることで自動チェックおよびダウンロードを無効にすることができるそうだ。
これはApp Storeからインストールできる「1Blocker」や「Weblock」というアプリを利用しても可能であるよう。1Blockerに関しては無料でインストール可能だが、利用できるデバイスが限られているため、今回は多くのデバイスでも利用できる「Weblock」というアプリを使って説明する。
また、1Blockerでも同じようにドメインをブロックする手順で可能のはずだ。
- App Storeから「Weblock」をインストールし、チュートリアルの初期設定を行う。
- Weblockを開き、左上の「≡」ボタンをタップし「ブラックリスト」を選択する。
- 右上の「追加」をタップ。
- 上部の「ドメイン」タブに切り替える。
- ドメインのブロックの項目に以下の2種類のドメインを入力する。
「appldnld.apple.com」
「mesu.apple.com」
こちらの方法を利用した場合は、次の項目で説明する、設定アプリに表示されるバッジも非表示になるようだ。元に戻したい場合はアプリ内の設定した項目をオフにする。
最後に3の項目の手順でダウンロード済みであるOTAパッケージの削除をおこなう。
via:reddit
2. 設定アプリのバッジ①を削除
上記の手順でApp Storeでインストールできるアプリを利用した場合は、ここの手順をスキップし、最後のダウンロード済みであるOTAパッケージの削除の項目を行うだけで良いようだ。
ここの手順は、tvOS用のプロファイルをインストールした場合や、単純に設定アプリに表示される「①」のバッジを非表示にする手順である。
行っている手順は、予めバックアップを作成しておき、そのバックアップにiBackupbotなどで変更を加えて、バッジを非表示にしたバックアップに変更する。そして変更を加えたバックアップをデバイスに復元するという手順だ。以前に、非脱獄デバイスでリスプリングする方法を紹介したが、手順自体はそれに似ている。
また、数日前にichitasoさんが詳しく記事にされている。そのためここでは簡単に参考にさせてもらう。画像付きの具体的な説明はichitasoさんの記事を参考にしていただきたい。
必要なもの・事前準備
- PC (Windows/Mac)
- iBackupBotなどのバックアップファイルマネージャ
- iTunesでバックアップしておく
手順
- iBackupBotで予め作成したバックアップを開く
- 「/System Files/Home Domain/Library/Preferences/」を開く
- 「com.apple.Preferences.plist」を開く()
- 以下の2箇所の一段下にある「<true/>」を「<false/>」に変更する
<key>kBadgedForSoftwareUpdateKey</key>
<key>kBadgedForSoftwareUpdateJumpOnceKey</key> - 左上のボタンで保存する。
- 変更を加えたバックアップをデバイスに復元する。
以上の手順でバッジが非表示になるはずだ。元に戻したい場合は再度falseからtrueに変更する。
3. ダウンロード済みであるOTAパッケージの削除
最後に、もしすでにダウンロード済みであるOTAパッケージがある場合は、以下の手順で削除する。
設定>一般>ストレージとiCloudの使用状況>ストレージを管理>iOS 9.3
へと進み、「アップデートを削除」をタップしてダウンロードされたOTAパッケージを削除しておく。
最後に確認
問題なく手順を終えると、設定アプリから確認してみよう。
設定>一般>ソフトウェアアップデートの順で進む。
これまでの場合、利用可能なアップデートがある場合には、「ダウンロードとインストール」と表示されるが、手順がうまくいっていると、「お使いのソフトウェアは最新です。」と表示されているはずだ。
もし、上記の手順を解除したい、再びアップデートを行いたい場合は、各項目で設定したものを元に戻す、またはtvOSのプロファイルを削除を行おう。
参考:medium.com
- 週間Tweaks:ステータスバーの時刻をダブルタップで日付に切り替え「DateTap」など - 2018/02/12
- 週間Tweaks:iPhoneXでスワイプアップでロック「SwipeUpLockX」やドックをカスタマイズ「Marina」など - 2018/02/05
- 週間Tweaks:iPhoneXのアプリスイッチャーでスワイプでアプリ終了「EasySwitcherX」など - 2018/01/29