Appleは本日iOS 9.3を正式にリリースした。iOS 9.3では、ナイトシフトモードの追加やメモの機能改善、写真アプリに新たな機能の追加の他、多くの変更があった。
ここではiOS 9.3から新たに追加されたNight Shift機能の設定方法について簡単に説明する。
Night Shift
ナイトシフト(Night Shift)モードは、iOSデバイスの画面の明るさを目に優しい柔らかい光に変化させて、見やすくするというもの。この機能を使用することで、長時間の読書などもしやすくなっている。
過去にもブルーライトカットで話題になった「f.lux」と似たような機能となっている。
iOS9.3にしたのにナイトシフトがない?!
注意点として、ナイトシフトは残念ながら使用できるデバイスはA7プロセッサ以降が搭載されているデバイスに限られている。
ナイトシフトが使用可能なA7以降が搭載されているデバイスは以下のとおり。
- A7 : iPhone 5s、iPad Air、iPad mini2、iPad mini3
- A8 : iPhone6、iPhone 6 Plus、iPad mini4、iPod touch第6世代
- A8X : iPad Air2
- A9 : iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE
- A9X : iPad Pro
残念ながらiPhone 5以前のiPhoneやiPad 4以前、iPod touch 4以前のデバイスは対応していない。
また、Night Shiftに対応していないデバイスの場合、xcodeとmacがあれば似たようなアプリをサイドロード(インストール)することが出来る。
ナイトシフトは低電力モードでは使用できない
低電力モードが有効になっている場合はNight Shiftを有効にすることが出来ない。また、Night Shiftを有効にしている状態で低電力モードにするとNight Shiftが無効に切り替わってしまう。
しかし、ちょっとした小技を利用すれば、一時的ではあるが、ナイトシフトと低電力モードの両方を同時に利用することが出来るようだ。それについて以下のページでまとめたの参考にしていただきたい。
手動でナイトシフトを有効にする方法
ナイトシフトを有効にするのはとても簡単だ。
画面の下から上に向かってスワイプして表示されるコントロールセンターの下部中央にあるナイトシフトマークを1回タップするとすぐに有効にすることが出来る。
もしくは、設定>画面表示と明るさ>Night Shiftにある「手動で明日まで有効にする」をオンにする。
これを有効にすると次の朝まで自動的にNight Shiftが有効になる。
時間を指定してナイトシフトを自動的に有効にする
また、時間を指定して自動的にナイトシフトを有効/無効に切り替えてくれる機能がある。
設定>画面表示と明るさ>Night Shiftにある「時間指定」を有効にし、すぐ下にある「開始」と「終了」を好みの時間に設定する。
たったこれだけで毎日自動的にナイトシフトが時間通りにオンとオフを切り替えてくれる。
日の入りから日の出までの設定がない場合
デバイスによって、「日の入りから日の出まで」の設定が表示されないことがある。この場合はいくつかの手順で設定を変更する必要がある。
手順は設定アプリを開き、プライバシー、位置情報サービスへと進み、下にスクロールする。さらにシステムサービスという項目を選択すると、中に「時間帯の設定」という項目があるのでこの項目を有効にする。
これが無効になっている場合は日の入りから日の出までの設定が表示されないので、もし表示されていない場合はチェックしてみよう。
色温度の設定
Night Shiftはオンとオフや時間指定の設定の他に、色温度の設定というものがある。わかりやすく言えば色の濃さの設定ということだ。
設定方法もシンプルで、設定>画面表示と明るさ>Night Shiftにある「色温度」にあるスライドバーを左右に調整するだけだ。右にすると色が濃くなり、左にすると色が標準に近くなる。
長時間デバイスを閲覧することが多いユーザーにとってはとても便利な新機能だ。
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