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iOS10で出来るだけバッテリーの消耗を抑え長持ちさせる方法

iOS10にアップデートしてからバッテリーの持ちが悪くなったという報告がいくつかある。

特にiOS10だからバッテリーの消耗が早いという情報はないが、もしアップデート後にバッテリーの持ちが悪いと感じた場合は、以下で紹介する一般的な解決方法や確認すべき項目を見て改善できるか試してみよう。

バッテリーの使用状況を確認

iOS10がインストールされているiPhone、iPad、iPod touchには、デフォルトのアプリとApp Storeからインストールした多くのアプリがデバイスにインストールされていると思うが、これらの中でどのアプリが主にバッテリーを消費しているか、ということを確認することが出来る。

バッテリーの使用状況を確認するには、
「設定>バッテリー」へ進むと確認できる。ここでは24時間以内または7日以内でバッテリーを消費した割合をアプリ毎に確認することができる。極端に偏って消費しているアプリがあれば、そのアプリが原因でバッテリーの持ちが悪くなっている可能性が高いだろう。

 

再起動

もし、何かしらの不具合が起きている場合でも、単純に再起動すると解決する可能性もある。電源ボタンを長押しして再起動を行うか強制再起動を行う。強制再起動する方法は以下の通り。

iPhone7 / 7 Plusの場合:
スリープボタンと音量を下げるボタンを同時に10秒ほど、Appleのロゴが表示されるまで押し続ける。

iPhone6s以前やiPad、iPod touchの場合:
スリープボタンとホームボタンを同時に10秒ほど、Appleのロゴが表示されるまで押し続ける。

 

位置情報サービスを確認

通常、アプリをインストールすると、位置情報の利用を許可するかどうかのアラートが表示されるが、ほとんどの場合は気にせず許可しているだろう。

位置情報サービスはとても良い機能ではあるが、インストールしているアプリの中で、実際に位置情報を利用する必要がないのであればあればオフにしておく方がバッテリーが長持ちすると言われている。また、アプリ個別にオフにすることが出来るので確認しておこう。

位置情報サービスをオフにするには
「設定>プライバシー>位置情報サービス」へ進み、位置情報サービスを利用する予定がないアプリはオフに切り替える。また、全ての位置情報サービスをオフにしたい場合は一番上の「位置情報サービス」をオフにすると一括でオフにすることが出来る。

 

画面の明るさを調整

iOSデバイスでは、特定の照明環境で自動的に画面を調整するためにセンサーを使用している。ディスプレイの明るさはデフォルトでは自動的に調整されるようになっており、明るければ明るいほどバッテリーの消耗が激しくなる。そのため、もしどうしても明るい必要があるという場合ではない限り、明るさの調整を暗く設定することでバッテリーの消耗を抑えることが出来る。

明るさの調整を変更するには、
「設定>画面表示と明るさ」へ進み、「明るさの自動調節」をオフにし、好みの明るさに設定する。明るさは設定アプリ内から、またはコントロールセンターから変更できる。

 

アプリのバックグラウンド更新を制限

インストールしているアプリで、バックグラウンドで更新する必要がないものは、オフに設定しておこう。たったのこれだけで、多少のバッテリーが長持ちする。オフに設定しても、アプリを開くとすぐに最新の情報に更新してくれるので、オンにしておく必要が無いアプリは多い可能性がある。

バックグラウンド更新の設定を変更するには、
「設定>一般>Appのバックグラウンド更新」へ進み、バックグラウンド更新させる必要がないアプリのスイッチをオフにしておこう。もし全てのアプリがバックグラウンド更新する必要がないのであれば、一番上のスイッチをオフにすると一括ですべてのアプリのバックグラウンド更新をオフにすることが出来る。

 

iCloud キーチェーンを無効に

iCloudキーチェーンを利用しない場合も、向こうにすることでバッテリーが長持ちするということがわかっている。

iCloudキーチェーンを無効にするには、
「設定>iCloud>キーチェーン」の順で進み、「iCloudキーチェーン」をオフにする。もし、バッテリーへの影響に変わりがないと感じた場合は再びオンにしておくと良いだろう。

 

手前に傾けてスリープ解除をオフに

「手前に傾けてスリープ解除」は、デバイスがロックされている状態でも手前に傾けるだけでスリープが自動的に解除されるというiOS10からの新機能である。この機能も向こうにすることでバッテリーが長持ちすると言われている。

「手前に傾けてスリープ解除」を解除するには、以下のページを参考に。

 

低電力モードを使用する

低電力モードはiOS9からの新機能で、もちろんiOS10でも利用可能である。低電力モードを使用すると、メールの取得、Appのバックグラウンド更新、自動ダウンロード、一部のビジュアルエフェクトを低減または無効にし、最大3時間のバッテリーを延長させることが出来ると言われている。

20%を下回った場合は自動的にアラートが表示され、すぐに低電力モードに設定することが出来るが、20%以上の場合でも手動で低電力モードに設定することが出来る。

低電力モードを利用するには
「設定>バッテリー」へ進み「低電力モード」をオンにする。

 

その他の細かな設定

上記の方法以外に、バッテリーに影響するいくつかの方法がある。大きく影響することはないかもしれないが、念のため確認しておこう。

 

すべての設定をリセット

上記の方法で解決しない場合は、設定をリセットすると解決することもある。すべて設定をリセットするとバッテリーの問題だけでなく、それ以外の多くの問題が改善されている。すべての設定をリセットするプロセスは5分以上時間がかかり、工場出荷時のデフォルトの設定を復元する。(脱獄ユーザーは行わないように)

すべての設定をリセットするには、
「設定>一般>リセット」へ進み、「すべての設定をリセット」を選択する。

 

初期化・復元する

最終的にiOS10の最新バージョンをクリーンインストールすることで解決する可能性もある。デバイス上のすべてのデータを一旦消去し、再度iOS10をインストールする。
初期化・復元を行うには、必ずiTunesまたはiCloudでバックアップをとっておく。

初期化・復元手順

  1. 「設定>iCloud>iPhoneを探す」をオフにする
  2. iTunesに接続し「復元」をクリックする。
  3. プロセスが完了するまで待つ
  4. 完了したらiPhoneの情報を「バックアップから復元」するか、「新しいiPhoneとして設定」を選択する。