Windows10でOneDriveが更新ができない場合やCPU使用率が高くなる問題

Winodows10で、アップデートしてからOneDrive「OneDriveSetup.exe(32ビット)」が非常に高いCPU使用率になってしまう問題や、PC起動時に毎回OneDriveの更新画面が表示されるという問題があるようだ。

この問題のほとんどは、PCからMicrosoftのサーバーにデータを送信するWindowsテレメトリ(遠隔情報収集)サービスが原因であることがわかっている。

この問題はすでにMicrosoftに報告されているため、今後のアップデートで改善される可能性が高い。しかしそれまでの対処法となる、テレメトリに関するファイルを削除する方法と、テレメトリサービスを無効にする方法の2つを簡単に説明する。

はじめに

以下で2つの方法を説明するが、実際には1つ目のテレメトリに関するファイル「UserTelemetryCacheファイルを削除」だけで解決するかもしれない。

しかし、テレメトリーサービス自体は有効になっている状態でUserTelemetryCacheファイルを削除しても解決しない場合は2つ目の方法の「テレメトリーを無効にする」を試していただきたい。

UserTelemetryCacheファイルを削除

  1. タスクマネージャを起動

    まずはOneDriveが起動している場合は終了させる必要がある。

    タスクバーに表示されているOneDriveを右クリックして終了でも良いかもしれないが、タスクに残ってしまう可能性があるため、タスクマネージャから終了させる。

    Ctrl+Shit+Esc」キー、もしくはタスクバー上を右クリックしてタスクマネージャを起動する。

  2. タスクマネージャでOneDriveを終了させる
    OneDriveを終了させる

    「Microsoft OneDriveSetup (32ビット)」を右クリックして「タスクの終了」をクリックして終了させる。

  3. logsフォルダーを開く
    logsフォルダーを開く

    下記の場所をファイルエクスプローラーで開く。(隠しファイルを表示させる必要あり)

    C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\OneDrive\setup\logs

    ファイルエクスプローラーのアドレスバーまたはWindowsスタートメニューに下記をコピーペーストすると簡単にアクセスできる。
    %localappdata%\Microsoft\OneDrive\setup\logs

  4. UserTelemetryCacheファイルを削除
    2つのファイルを削除

    logsフォルダー内にある、以下の2つのファイルを削除する。

    • UserTelemetryCache.otc
    • UserTelemetryCache.otc.session
  5. OneDriveを起動する
    OneDriveを起動

    最後にOneDriveを起動する。OneDriveは以下のフォルダー内にある「OneDriveSetup.exe」となっている。

    C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\OneDrive\Update\OneDriveSetup.exe

    ファイルエクスプローラーのアドレスバーまたはWindowsスタートメニューに下記をコピーペーストすると簡単にアクセスできる。
    %localappdata%\Microsoft\OneDrive\Update

テレメトリーを無効にする

  1. レスジトリエディターを開く

    スタートメニューの検索から、または「Win+R」キーを押し「regedit」と入力してレジストリエディターを開く。

  2. AllowTelemetryを追加
    AllowTelemetryを作成

    レジストリエディターで以下の場所を開き、AllowTelemetryという名前の値(DWORD)を作成し、値のデータには「0」を入力する。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection

    もしよくわからない場合は、以下のファイルをダウンロードし、ダブルクリックして実行すると作成できる。

    AllowTelemetryを追加する場合(Add_AllowTelemetry)
    AllowTelemetryを削除し元に戻す場合(Remove_AllowTelemetry)

    注意:

    • DataCollectionという名前のキーがない場合は作成する
    • レジストリを変更するには管理者権限が必要
  3. コンピューターの管理を開く
    「コンピューターの管理」を開く

    次に、スタートメニューの検索から、または「Win+R」キーを押し「compmgmt.msc」と入力してコンピューターの管理を開く。

  4. サービスを開く
    サービスを開く

    コンピューターの管理画面で、左側パネルで「サービスとアプリケーション」を展開し「サービス」をクリックする。

  5. Connected User Experiences and Telemetryのスタートアップの種類を無効に
    2つの項目の「スタートアップの種類」を無効に

    以下の2種類の項目をそれぞれダブルクリックまたは右クリックしてプロパティ開き、全般タブにある「スタートアップの種類」のドロップダウンメニューで「無効」を選択し、OKボタンをクリックする。

    • Connected User Experiences and Telemetry
    • dmwappushsvc

    最後に変更を適用するためにPCを再起動する。

参考または情報