iPhoneやiPad、iPod touchの画面上を録画することができるアプリやソフトがいくつかあるが、iOS10では動作しないものや、現在は使用できくなってしまったものもいくつかあるようだ。
ここでは、iOSデバイスの画面録画をデバイス単体で出来るアプリや、WindowsやMacなどでミラーリングして録画、キャプチャできるソフトを簡単にまとめて紹介する。デバイス単体で行うには脱獄が必要となる方法もあるので注意!!
もくじ
iPhone録画アプリ・ソフト比較表
アプリ/ソフト名 | インストール先 | 音声 | 価格 |
CCRecord | iOS (要脱獄) | システム音 (アプリによっては録音できない&音のズレあり?) | 無料 |
Flipswitch | 無料 | ||
AirShou | iOS | マイク音のみ | 無料 |
Dr.Fone(iPhone画面録画アプリ) | マイク + システム音 | 無料(1分の動画) 1分以上は4,980円 |
|
QuickTime Player | Mac(USBケーブル) | マイク + システム音 | 無料 |
LonelyScreen | Win/Mac (ミラーリング) |
システム音 | 無料 |
Reflector 2 | マイク + システム音 | 7日無料 (2,300円~) |
|
AirServer | マイク(Macのみ) + システム音 | 7日無料 ($14.99~) |
|
X-Mirage 2 | 7日無料 (1,980円~) |
iPhone単体で画面を録画
ここではPCを必要とせず、iOSデバイス単体で画面上を録画できるアプリを紹介する。過去にあったiRec、Vidyo、BBRecなどや、最近Youtubeなどで紹介されている事が多いPixelRec、iCapture 10などもあったが、比較的メジャーなものは以下の通り。
CCRecord
iOS10以降の脱獄ユーザー向け。(関連 : iOS10.1~iOS10.2を脱獄する方法)
CCRecordはiOS10向けに作られた脱獄アプリで、Cydia、BigBossから無料でインストールすることが出来る。
インストール方法
Cydiaを開き、CCRecordを検索しインストール。インストール後はリスプリングする。
簡単な使い方
使い方は簡単で、CCRecordをインストールすると、コントロールセンターの下部に新たなボタンが追加されており、ボタンをタップして録画を開始することが出来る。
録画を停止したい時は同じようにコントロールセンターのボタンをタップして停止することが出来る。さらにActivator経由で録画の開始と停止も行うことが出来る。
録画し終えた動画は、写真アプリ内、カメラロールに自動的に保存されている。
パッケージリンク:http://cydia.saurik.com/package/com.cabralcole.ccrecord/
Flipswitch
こちらも脱獄ユーザー向けで、CCRecordと同等の機能をもつボタンに対応するアップデートが公開された。ほとんどの脱獄ユーザーは、すでにFlipswitchをインストールしているので、アップデートを行うだけで使用可能となる。
インストール方法
Cydiaを開き、Flipswitchをインストール。FlipControlCenterなどのトグルマネージャがインストールしていない場合はインストールしておく。
簡単な使い方
使い方はCCRecordと同じように、コントロールセンターから、またはActivatorなどで録画の開始と停止を行うことが出来る。
Flipswitchトグルを管理するFlipControlCenterなどを使用してトグル(ボタン)の位置を調整することが出来る。
パッケージリンク:http://cydia.saurik.com/package/com.a3tweaks.flipswitch/
AirShou
AirShouは脱獄アプリでも公開されているが、脱獄していないデバイスでもインストールすることが出来る。メリットとしては、デバイス単体で、しかも非脱獄デバイスで録画することができる。デメリットは、システム音を録音することができず、マイク経由での録音となる。そのためゲームの録画をする場合、多少の雑音が入る。
メリットの多いAirShouだが、現在公開されているバージョン0.7以降では録画機能がなくなっており、録画することができないようだ。その為、古いバージョンのIPAファイルをCydia Impactorを使用してインストールすることで録画することは可能となっているようだ。
AirShouのインストール方法は、いくつかの方法があるらしいが、どれも他の録画アプリ/ソフトに比べてやや手間がかかるが、比較的かんたんな方法を1つ紹介する。ここで説明している方法はインストール作業にPCが必要なので注意。
- Cydia ImpactorをPC上にインストールする。
- PCでこちらのリンクからAirShou(0.6.1)のIPAファイルをダウンロードする。
- Cydia Impactorを起動し、ダウンロードしたAirShou_0.6.1.ipaファイルをImpactorにドラッグアンドドロップする。(iPhoneはPCに接続された状態であることを確認。)
- Apple IDとパスワードを入力する。エラーが発生する場合はコチラを参考。
- iPhoneのホーム画面上にAirShouアプリがインストールされたことを確認する。このままだと開くことが出来ないので、設定>一般>プロファイルとデバイス管理からデベロッパAPPを選択し、アプリを信頼する。
簡単な使い方
- 初めて起動する場合、通知を許可のアラートで許可をタップする。
- AirShouを開くと、「If you use AirShou…」という注意書きが表示されるので「Agree」を選択する。ちなみにこれは以下のような内容となっている。
EnterpriseのAirShouを使用する場合、証明書がAppleによって取り消された時に、録音のデータが失われる可能性があります。すべての録画はすぐにカメラロールに保存することをお勧めします。
- さらに各SNSのフォローを促すアラートが表示されるので、「確定」をタップする。
- 録画をタップし、一番上には録画タイトルを入力し、方向と解像度は任意のものを選択し、「次のステップ」をタップする。
- マイクのアクセス許可のアラートが表示された場合はOKをタップする。
- AirPlayというページが表示されたら、コントロールセンターを表示させ、AirPlayボタンをタップする。
- AirShou(iPhone)という項目をタップすると録画が開始される。
- 録画を停止するときは、再度AirShouを開き、中央の「中止」ボタンをタップする。
- 保存された動画はAirShouアプリ右上のボタンから確認することが出来る。
- 動画をタップし、「放送」で再生することができ、「写真に保存」でカメラロールに保存することができる。
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Dr.Fone(iPhone画面録画アプリ)
Dr.Foneは、AirShouと同じように、デバイス単体で録画できるアプリである。脱獄する必要が無いのもメリットであるがAirShouとは違い、システム音まで録音することが出来る。しかし逆にデメリットとして、無料で使用することが出来るのは1分までとされている。1分以上録音したい場合は有料版を4,980円で購入する必要がある。
インストール方法
- インストールする方法は、iPhoneのSafariからこちらのリンクを開く。
- 中央の「インストール」をタップし「drfone.wondershare.comにより…」のアラートのインストールをタップしてインストールしホーム画面上にインストールされた「画面録画」アプリを起動する。
- 「信頼されていないエンタープライズ開発元」と表示され、開くことが出来ない場合は、設定>一般>プロファイルとデバイス管理へ進み、新たに追加された「Egear Bidder…」を選択し、「信頼」をタップする。
簡単な使い方
- 画面録画アプリを起動し、マイクのアクセス許可でOKをタップする。(初回のみ)
- 写真アプリへのアクセスを許可する(初回のみ)
- 録画オプション(解像度、音声、画面の向きなど)を設定し、「次へ」を選択する。
- 「試用」をタップすると1分間の録画ができる。購入した場合はサインインすることで1分以上の録画が可能となる。
- 停止したいときは、再度画面録画アプリを開き、停止ボタンをタップする。
- 録画した動画は、自動的にカメラロールに保存される仕組みになっている。
公式ページ:https://www.wondershare.jp/isr/
PCを使ってiPhoneの画面を録画
ここでは、iPhone単体で録画することはできないが、PC(WindowsまたはMac)がある環境であれば、録画することができるソフトを幾つか紹介する。有料のものがほとんどで、無料のソフトはかなり少ない。
QuickTime Player (Mac)
Macには、デフォルトでQuickTimeというアプリがインストールされており、これを使えば完璧な動画を撮ることができる。
メリットとして、無料で、高画質、システム音まで綺麗に録音、音ズレもなく、何よりも簡単で使いやすい。デメリットとしては、デバイス単体では不可、Windowsでは不可、Macが必要といったところだろか。もしMacを持っているのであれば間違いなくQuickTime Playerをお勧めする。
簡単な使い方
- おそらくデフォルトでインストールされているはずなので、LaunchpadからQuickTimeと入力して検索して起動する。
- iPhoneとMacをUSBケーブルで接続していることを確認する。
- QuickTime Playerのファイルメニューから新規ムービー収録を選択する。
- 中央の赤い録画ボタンの右にある下向きの矢印をクリックし、カメラをiPhoneに切り替える。マイクは任意で選択する。
- 中央の赤い録画ボタンをクリックすると録画が開始される。
- 停止する時は同じ中央のボタンをクリックして停止する。
- 停止後は、ファイルメニューから「保存」や「書き出す」から動画を保存することができる。
公式ページ:https://support.apple.com/ja-jp/HT201066
LonelyScreen
LonelyScreenは、QuickTime Playerと違い、Windowsでも使用できる無料のiPhoneの画面を録画することができるソフトである。
メリットとしてはやはり、無料で使用することが出来る数少ないソフトであること。そしてWindowsでも使用可能である。USBケーブルを必要とせず、AirPlayでミラーリングすることができること。
デメリットとして、PC用のソフトであるため、デバイス単体での録画ができないという点と、LonelyScreenは、一部のiOSデバイスの環境では録画できない、他の有料ソフトに比べると画質が良くないなどの報告があるようだ。
ダウンロード
Windows:http://as.lonelyscreen.com/download-win.html
Mac:http://as.lonelyscreen.com/download-mac.html
それぞれダウンロードすることができる。
簡単な使い方
- LonelyScreenをインストールした後、LonelyScreenが起動していることを確認する。
- iOSデバイスで、コントロールセンターを表示させ、AirPlayボタンをタップする。
- LonelyScreenの項目が表示されたらタップする。
- AirPlayでの接続が完了するとiOSデバイスの画面がPC上のLonelyScreenに表示される。
- LonelyScreenの録画ボタンをクリックして録画を開始することができる。
- 停止する時も同じように停止ボタンで停止させることが出来る。
公式ページ:http://as.lonelyscreen.com/
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Reflector2
AirServerと同じで、Windows/Mac用の試用期間付き有料のAirPlayを使用してミラーリングするタイプ。
メリットは、AirServerとほぼ同じであるが、他の有料のソフトと比べて価格が安いということ。デメリットは有料であること以外に、AirServerや他のソフトに比べてWindowsでの音ズレがひどいという情報がある。また、無料版は10分経過すると終了する。有料版は$14.99~となっている。
ダウンロード
試用版:http://www.airsquirrels.com/reflector/try/
購入:https://store.airsquirrels.com/reflector/
簡単な使い方
- Reflector2をダウンロードしてインストールし、起動する。
- iOSデバイスで、コントロールセンターを表示させ、AirPlayボタンをタップする。
- Reflector2をインストールしたPCの項目が表示されたらタップする。
- AirPlayでの接続が完了するとiOSデバイスの画面がPC上のReflector2に表示される。
- Reflector2の録画ボタンをクリックして録画を開始することができる。
- 停止する時も同じように停止ボタンで停止させることが出来る。
公式ページ:http://www.airsquirrels.com/reflector/
AirServer
こちらもWindows/Mac用のソフトでAirPlayを使用するタイプ。
メリットとして、Windowsでも使用でき、LonelyScreenのように、USBケーブルを必要とせずAirPlayでミラーリングする。他のソフトに比べても音のズレが比較的少ないようだ。デメリットは無料で使用できるのは7日間、それ以降は有料(2300円~)であること。そして音のズレは多少はあるということ。
ダウンロード
Win/Mac:https://www.airserver.com/Download/MacPC
簡単な使い方
- AirServerをダウンロードしてインストールし、起動する。
- iOSデバイスで、コントロールセンターを表示させ、AirPlayボタンをタップする。
- AirServerをインストールしたPCの項目が表示されたらタップする。
- AirPlayでの接続が完了するとiOSデバイスの画面がPC上のAirServerに表示される。
- AirServerの録画ボタンをクリックして録画を開始することができる。
- 停止する時も同じように停止ボタンで停止させることが出来る。
公式ページ:https://www.airserver.com/
X-Mirage 2
AirServerやReflectorと同じで、Windows/Mac用の試用期間付き有料のAirPlayを使用してミラーリングするタイプ。無料で利用できる期間は7日となっており、有料版は1980円となっている。
メリットは、AirServerやReflectorと同じで、iOSデバイスに何もインストールする必要はなく、WindowsまたはMacがあればすぐに利用可能である。また、Reflectorに比べて音ズレも少なくとても使いやすい。
デメリットはLonelyScreenと違い有料であること。
ダウンロード
無料版:http://x-mirage.jp/download
購入:http://x-mirage.jp/store
簡単な使い方
- X-Mirageをダウンロードしてインストールし、起動する。
- iOSデバイスで、コントロールセンターを表示させ、AirPlayボタンをタップする。
- X-MirageをインストールしたPCの項目が表示されたらタップする。
- AirPlayでの接続が完了するとiOSデバイスの画面がPC上のX-Mirageに表示される。
- X-Mirageの録画ボタンをクリックして録画を開始することができる。
- 停止する時も同じように停止ボタンで停止させることが出来る。
公式ページ:http://x-mirage.jp/
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