Cydia Impactorがアップデートしcpp158エラーの修正と「Cydia Extender」が登場

Cydiaの作者でもあるSaurik(Jay Freeman)氏が本日、Cydia Impactorをアップデートしバージョン0.9.39を公開した。Cydia ImpactorはiOSデバイスにIPAファイルの署名、インストールを可能にするツールで、近頃ではYalu102やmach_portalのインストールに使われることが多い。

今回のアップデートでは、2日ほど前からCydia Impactor上で発生していたエラーを修正、そしてiOS向けの新たなアプリCydia Extenderも含まれている。Cydia Extenderを使うと、デバイス上にインストールされているIPAファイルの再署名を行うことが出来る。

cpp:158エラーの修正

新たなバージョン0.9.39では以下のような変更内容となっている。

  • Windows上でのIPAファイルに署名する時の証明書検証エラーの修正
  • Cydia Extender for iOSのバンドル(有料の開発者向け)

2日ほど前から、「http:-win.cpp:158」というエラーがWindows用のCydia Impactorで発生していた。Yalu102などをiOSデバイスにインストールする時に発生し、脱獄することができない問題がこれで改善されている。

現在はmacOS、Linux(32/64)、WindowsのすべてのOSでバージョン0.9.39が公式ページで公開されている。

Cydia Extender

Cydia Impactor0.9.39から、Appleの有料の開発者向けにCydia Extenderというアプリが含まれている。現在のところCydia Extenderは有料の開発者向けであり、アカウントがない場合は基本的にインストールすることが出来ない。(無料でインストールしたい場合、Cydia Impactorからextenderを抽出してインストールすること自体は可能。)

具体的なことはわかっていないが、Cydia Extenderで「7日署名の問題を解決するものではない」のは確実のようだ。開発者用のアカウントを持っている場合は、1年署名であるため特にExtenderの必要はない。

再署名&インストールが可能

iDownloadBlogによると、Saurik氏は以下のように述べているとのこと。

「Cydia Extenderは、iOS上で動作する「.ipa」ファイルを処理するために登録するアプリで、Safariでipaファイルを直接ブラウズし、Cydia Impactorで使用されているのと同じ仕組みでインストールすることができ、再署名&インストールも可能」

基本的にはCydia ImpactorのiOS版という感じであり、Cydia Extenderは有料の開発者アカウントを持っているユーザーにとってはかなり便利なものである。PCを使用せずに無期限でインストールや再署名を行うことが出来るようだ。

Saurik氏本人による、「多くの人が想定しているようなものではない」という発言もしており、やはり7日署名を解決するためのものではないのは確実だろう。

 

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