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iOS10からiOS9.3.5に戻す方法・ダウングレードする方法

Appleは本日、iOS10を正式にリリースした。今回の更新内容は、メッセージや、Siri、マップ、写真など多くの機能改善などが含まれており、かなり多くの機能の追加や、変更が行われている。

iOS9に慣れているユーザーはiOS10は少し使いづらいということがあるかもしれない。しかし、いつもの手順で、今ならiOS9.3.5に戻すことが可能だ。

  • iOS 10にアップデートしてしまったが、やっぱりiOS 9.3.5を使用したい!
  • もっと前のiOSを使用していたが、iOS10へアップデートするのではなく、iOS9.3.5へアップデートしたい!

上記のような場合は、今なら以下の手順でダウングレードまたはアップグレードが可能だ。

また、いつものことだが、以下で説明している手順はAppleがiOS 9.3.5に署名を発行中である場合のみ有効な方法で、もし署名の発行が停止してしまうとダウングレードは不可能となることに注意していただきたい。

事前注意

  • iOS9.3.5へのみダウングレードができ、それより前のバージョンへのダウングレードはできない
  • AppleがiOS9.3.5に署名し続けている限りダウングレードできる(署名確認ページ
  • 万が一うまくいかなかった場合のため、バックアップから復元できるようにするため必ずiTunesでバックアップ、そしてiCloudでバックアップをとっておく。
  • Appleはダウングレードを勧めていないため、行う場合は自己責任で
  • 新しいバージョンのバックアップは基本的に古いバージョンへ復元することはできない。

追記:2016/10/19
iOS9.3.5の署名が停止されてしまったため、本記事の方法でダウングレードは不可能となりました。
IPSWリアルタイム署名ステータス

iOS9.3.5にダウングレードまたはアップグレード

  1. 署名を確認しダウンロード

    こちらのページから現在使用しているデバイスに対応するiOS 9.3.5のファームウェアを選択し、「ファイル名」の部分をクリックし、ファームウェア(.ipswファイル)をPC上にダウンロードする。

    iPhone 5などで選ぶファームウェアがわからない場合は、以下のリンクを参考にし、「製品タイプ」を確認しファームウェアを選択する。

  2. iPhoneを探すをオフに設定

    ファームウェアをダウンロードしている間に「iPhoneを探すをオフにしておく。
    設定アプリ>iCloud>iPhoneを探す
    の順で進み、スイッチをオフにする。(要パスワード)

  3. iOSデバイスをDFUモードに

    PC上のiTunesを起動させて、USBケーブルでiOSデバイスをPCに接続する。

    その後、一度デバイスの電源をオフにする。
    電源がついていない状態で、3秒ほど電源ボタンを押したままの状態にし、その後電源ボタンは押したままで、ホームボタンを同時に10秒間押したままにする。
    その後、電源ボタンだけを離しホームボタンだけを押したままにする。(
    DFUモード

    うまくいくとiTunesのポップアップメッセージで、「iTunesはリカバリーモードのデバイスを見つけました。」という内容が表示される。

  4. 右クリック+復元

    iTunes上にダウングレードしたいデバイスの情報が表示されていることを確認し、

    WindowsであればShiftキーを押しながら「iPhoneを復元ボタンをクリック
    MacであればAlt/Optionを押しながら「
    iPhoneを復元ボタンをクリックする。

  5. ファームウェアを選択

    ウィンドウが表示されたら、Step1でダウンロードしておいたファームウェアファイル(.ipsw)を選択し、「開く」をクリックする。

  6. 復元をクリック

    さらに確認画面が表示されるので「復元」をクリック。
    するとダウングレード作業が開始される。これにはある程度時間がかかる為しばらく待つ。

    ダウングレードが完了すると自動的に再起動され、完了となる。

はじめに書いたとおり、ダウングレードはAppleがiOS9.3.5に署名している間だけなので、いつダウングレードができなくなってもおかしくない。そのため、ダウングレードしたいと思っているのであれば、できるだけ早く行っておこう。

また、iOS10で作成したバックアップをiOS9.3.5へ復元する際にエラーが発生することがある。
どうしても新しいバージョンのバックアップを復元したい場合は、サードパーティ製ツールを使用して個別に復元するのが良いだろう。