iOS9.3.3でもバージョン維持したまま入獄が可能に。Cydia EraserがアップデートしiOS9.3.3に対応。

本日Cydiaの生みの親であるSaurik氏がバージョンを維持したまま入獄できるツール「Cydia Eraser」をアップデートし、Panguで脱獄したiOS9.3.3にも対応しているようだ。

 

記事公開時点ではiOS9.3.3が署名中であるため、いつでも復元して再脱獄は可能だが、iOS9.3.4もリリースされているが、iOS9.3.3の署名がいつ停止されてもおかしくない状況だ。iOS9.3.3へのダウングレードは可能だが、これも署名が停止してしまったら不可能となる。

 

もしiOS9.3.3の署名が停止してしまったら、復元をおこなってしまうと自動的にiOS9.3.4になる。iOS9.3.4は脱獄が不可能なため極力それは避けたいところだ。
しかしCydia Eraserを利用すると、デバイス単体で、バージョンをiOS9.3.3に維持したまま入獄することができる。

Cydia EraserがiOS9.3.3に対応

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Cydia Eraser(旧Cydia Impactor)がiOS9.3.3に完全に対応した。(現時点でiOS7.1 ~ iOS9.3.3)

これにより、iOS9.3.3デバイスをPCで利用できる中国版のPPHelperで脱獄したユーザー、Saurik氏によるCydia Impactorを利用して脱獄したユーザー、デバイス単体でSafari経由で脱獄したユーザーは、このツールを使っていつでも脱獄を解除(入獄)できるようになった。

 

Cydia Eraserは数週間前に名前が変更されており、以前までは「Cydia Impactor」という名前だった。つまり脱獄に仕様する「Cydia Impactor」と同じ名前だったために変更されたと思われる。
名前を変更したときは、iOS9.0だけがサポート対象とされており、正式にiOS9.3.3では対応していなかったようなので、今回のアップデートでようやく安心して入獄が可能となった。

 

Cydia Eraserは、iTunesに接続して「復元と更新」などの作業をする必要なく、現在使用している脱獄環境の全てを削除し、現在使用中のファームウェアで復元することができる。

現在のバージョンを維持したまま再脱獄したい場合に非常に有効なツールとなる。
さらに、デバイス単体で無料で利用できるので、常に用意しておきたいツールだ。

 

Cydia Eraserで入獄する方法

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手順はかなりシンプルで簡単だ。

Cydiaから「Cydia Eraser」をインストールし、ホーム画面上にあるCydia Eraserアイコンをタップし起動する。表示された英文には以下のようになっている。

Cydia Eraserへようこそ

このツールを使用すると、お使いのデバイスのすべてのデータを破棄し、デバイス上のファイルに対するすべての変更を元に戻し、脱獄を解除してお使いのiOSのバージョンを維持しつつデフォルトのiOSの状態に戻すことが出来ます。

この画面の下部にあるボタンをタップする前に以下のことに注意してください。

  • 完全なバックアップをとってから行ってください。
  • デバイスをインターネットに接続しておく必要があります。
  • デバイスがバッテリー不足にならないようにしてください。
  • 消去中にデバイスで他の操作を行わないでください。
  • 問題なく動作すれば、5~10分(20分ほどかかることも)ぐらいで大量のテキストが表示された後、デバイスが再起動します。
  • iOSは再起動後にデバイスをアクティベーションするためにSIMカードやiCloudパスワードが必要になります。

画面の最下部に赤文字で「erase all data, unjailbreak device」と書かれている部分をタップすると、自動的に作業が開始される。

説明書きに書かれている通り、バックアップをとっておくことや、インターネットに接続していること、バッテリーに注意すること、作業中に操作しないことを守り、数分から数十分待つだけで作業が完了する。

 

できるだけ、このツールを利用しないのがベストであるが、もし問題が発生して再入獄したい場合は最終手段として利用すると良いかもしれない。

 

参考: cydia.saurik.com