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iOS10.2からiOS10.1.1にダウングレード・戻す方法

Appleは12/3にiOS10.2を正式にリリースした。今回の変更内容は比較的多く、その中でも100種類以上の絵文字の追加と、スクリーンショットの音がマナーモード時では無音に、さらにマナーモード以外の時でも音が小さくなっており、良いアップデートだという声が多い。

ダウングレードしたいというユーザーは比較的少ないが、脱獄界隈では近頃iOS10.1.1で脱獄ができるようになるかもしれないという噂が目立っている。iOS10.1.1で脱獄に使えそうな脆弱性が見つかっているがiOS10.2では塞がれているため、いまのうちにiOS10.1.1にダウングレードしておこうというユーザーもいるようだ。

  • iOS10.2にアップデートしたが、やっぱりiOS10.1.1に戻したい!
  • もっと前のiOSを使用していたが、iOS10.2へアップデートするのではなく、iOS10.1.1へアップデートしたい!

このような場合、今なら以下の手順でダウングレードまたはアップグレードが可能だ。

 

事前注意

  • 現在、iOS10.1.1またはiOS10.1へのみダウングレードができ、それより前のバージョンへのダウングレードはできない
  • AppleがiOS10.1.1またはiOS10.1に署名し続けている限りダウングレードできる(署名確認ページ
  • 必ずiTunesでバックアップ、そしてiCloudでバックアップをとっておく。
  • Appleはダウングレードを勧めていないため、行う場合は自己責任で
  • iOS10.2のバックアップは、基本的にiOS10.1.1へ復元することはできない。

追記:
iOS10.1.1の署名が停止されてしまったため、本記事の方法でダウングレードは不可能となりました。
IPSWリアルタイム署名ステータス

iOS10.1.1にダウングレードまたはアップグレード

  1. 署名を確認しダウンロード

    こちらのページから現在使用しているデバイスに対応するiOS 10.1.1のファームウェアを選択し、「ファイル名」の部分をクリックし、ファームウェア(.ipsw)ファイルをPC上にダウンロードする。「◯」がついていないものは署名切れ。

    選ぶファームウェアがわからない場合は、以下のリンクを参考にし、「製品タイプ」を確認しファームウェアを選択する。

  2. iPhoneを探すをオフに設定

    ファームウェアをダウンロードしている間に「iPhoneを探すをオフにしておく。
    設定>iCloud>iPhoneを探す
    の順で進み、スイッチをオフにする。(要パスワード)

  3. iOSデバイスをDFUモードに

    PC上のiTunesを起動させて、USBケーブルでiOSデバイスをPCに接続する。

    その後、一度デバイスの電源をオフにする。
    電源がついていない状態で、3秒ほど電源ボタンを押したままの状態にし、その後電源ボタンは押したままで、ホームボタンを同時に10秒間押したままにする。
    その後、電源ボタンだけを離しホームボタンだけを押したままにする。(
    DFUモード

    うまくいくとiTunesのポップアップメッセージで、「iTunesはリカバリーモードのデバイスを見つけました。」という内容が表示される。

  4. 右クリック+復元

    ダウングレードしたいデバイスの情報がiTunes上に表示されていることを確認し、

    WindowsであればShiftキーを押しながら「iPhoneを復元ボタンをクリック
    MacであればAlt/Optionを押しながら「
    iPhoneを復元ボタンをクリックする。

    「更新」または「更新プログラムの確認」ボタンからダウングレードした場合、不具合が発生しやすいので注意。
    参考:ダウングレードすると通知が半分切れて表示されてしまう問題

  5. ファームウェアを選択

    ウィンドウが表示されたら、Step1でダウンロードしておいたファームウェアファイル(.ipsw)を選択し、「開く」をクリックする。画像の例の場合iPhone7Plus_10.1.1_14B150_Restore.ipswというファイルを選択する。

  6. 復元をクリック

    さらに確認画面が表示されるので「復元」をクリック。ダウングレード作業が開始される。これにはある程度時間がかかる為しばらく待つ。

    ダウングレードが完了すると自動的に再起動され、作業は完了となる。

ダウングレードが可能なのはAppleがiOS10.1.1に署名している間だけであり、いつダウングレードができなくなってもおかしくはない。もしダウングレードを考えているのであれば、早めに行っておいたほうが良いだろう。

また、iOS10.2で作成したバックアップをiOS10.1.1へ復元することは基本的にできないため、どうしても復元したいものがある場合は、サードパーティ製ツールを使用して個別に復元していくしかないかもしれない。