Appleは2016/03/22にiPhone, iPad, iPod touch向けにiOS 9.3を正式にリリースした。今回のアップデートでは、新機能であるNight Shift、メモの改善や写真の複製など多くの機能が改善された。
iOS 9.3にアップデートする際、アクティベートできない問題がある他は目立った問題は現在のところ報告されていないが、現在であればiOS9.3からiOS9.2.1にダウングレードが可能だ。
もしiOS 9.3ではなくiOS 9.2.1を使用したいという場合は、以下の手順でダウングレードできる。
また、いつものことだが、以下で説明している手順はAppleがiOS 9.3に署名を発行中である場合のみ有効な方法で、もし署名の発行が停止してしまうとダウングレードは不可能となることに注意していただきたい。
事前注意
- iOS 9.2.1へのみダウングレードができ、それより前のバージョンへのダウングレードはできない
- AppleがiOS 9.2.1に署名し続けている限りダウングレードできる(署名確認ページ)
- 万が一うまくいかなかった場合のため、バックアップから復元できるようにするため必ずiTunesでバックアップ、そしてiCloudでバックアップをとっておく。
- Appleはダウングレードを勧めていないため、行う場合は自己責任で
- 新しいバージョンのバックアップは基本的に古いバージョンへ復元することはできない。
現在iOS9.2.1の署名は停止されており、iOS9.2.1へのダウングレードはできません。
iOS 9.3からiOS 9.2.1へダウングレードする手順
Step1.
こちらのページから現在使用しているデバイスに対応するiOS 9.2.1のファームウェアを選択し、「ファイル名」の部分をクリックし、ファームウェア(.ipswファイル)をPC上にダウンロードする。iOS 9.2.1の場合は2種類あるが、開始日が新しい方を選択する。
iPhone 5などで選ぶファームウェアがわからない場合は、以下のリンクを参考にし、「製品タイプ」を確認しファームウェアを選択する。
Step2.
上記のファームウェアをダウンロードしている間に、
設定アプリ>iCloudにある「iPhoneを探す」をオフにしておく。
Step3.
PC上のiTunesを起動させて、USBケーブルでデバイスをPCに接続する。
Step4.
一度デバイスの電源をオフにする。電源がついていない状態で、3秒ほど電源ボタンを押したままにし、その後電源ボタンとホームボタンを同時に10秒間押したままにする。その後、電源ボタンだけを離しホームボタンだけを押したままにする。(DFUモード)
うまくいくとiTunesのポップアップメッセージで、「iTunesはリカバリーモードのデバイスを見つけました。」という内容が表示される。
Step5.
iTunes上にダウングレードしたいデバイスの情報が表示されていることを確認し、WindowsであればShiftキーを押しながら、MacであればAlt/Optionを押しながら「iPhoneを復元」ボタンをクリックする。
Step6.
ウィンドウが表示されたら、Step1でダウンロードしたファームウェアファイル(.ipsw)を選択して「開く」をクリックする。
Step7.
さらに確認画面が表示されるので「復元」をクリック。するとダウングレード作業が開始される。これにはある程度時間がかかる為しばらく待つ。
ダウングレードが完了すると自動的に再起動され、完了となる。
初めにも書いたとおり、この手順でダウングレードできるのは時間の問題となっている。もしダウングレードするつもりがあるのなら、早いうちに行っておこう。
また、新しいバージョンで作成したバックアップファイルを古いデバイスへ復元することはできないので注意しよう。古いバージョンのデバイスには古いバージョンのバックアップしか基本的に復元することはできない為、もし古いバックアップファイルがない場合は、サードパーティ製ツールを使用するなどの工夫が必要となる。
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