強制的に再起動されるテキストメッセージの対処法

近頃メッセージを受信するだけでiOSデバイスがクラッシュするというテキストがあるという噂をよく聞く。これはiOSのバグであることがわかっておりすでにAppleには報告されているということだが、それも次のiOSにアップグレードしない限り対処できないことになる。

 

問題となっているのは特定のテキスト(アラビア語などの文字列)をメッセージアプリなどで入力し送信すると、受信した側のデバイスが強制的に再起動を行なうというものである。

それを知ってか悪意のあるユーザーがメッセージを送り、相手のデバイスを強制的に再起動させるというイタズラが一部で行われているという。

 

ここではそういったイタズラの対処法と対策を簡単に説明する。

 

問題のテキスト・文字列

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原因となっているのは上記の文字列である。英語の部分は問題ないようだが記号のようなものとアラビア語で表記されているこの文字列をiMessageやSMSで受信するとその瞬間再起動をおこなう。

海外では「Unicode of Death(死のユニコード)」と呼ばれているこのバグは上記の文字列が無限にデコードを繰り返しデバイスのメモリが限界となりクラッシュすると言われているようだ。

 

iDownloadBlogの調べによると受信すると空きメモリ400MBから一瞬のうちに100未満となり、50MBを下回ったころに再起動が始まったようだ。

 

この状態になり再起動するとメッセージアプリを開くことさえできないという報告もある。

 

影響を受けているiOSや環境

情報によるとiOS 8.1からiOS 8.3の間で発生するようである。iOS 8.4環境では発生する時としない時があるという報告もある。

その他WhatsAppなどのチャットを行なうことが出来るいくつかのサードパーティ製のアプリでも発生すると言われている。

 

問題の対処法

メッセージのアラートを無効に

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影響を受けた多くのユーザーは通知を受信した時のアラートを制御することによって解決したという報告がある。

設定アプリ > 通知 > メッセージにある「ロック画面に表示」をオフにし、ロックされていない時の通知スタイルを「なし」にし、通知センターにも表示させないように設定する。

 

写真アプリから写真を送信する

一度受信して再起動してしまうと、メッセージアプリを起動させることさえ出来ないが写真アプリから写真を送信することでメッセージアプリにアクセスできるという方法がある。

方法は単純に写真アプリを開き、特定の写真を選択し下にある共有メニューを開きメッセージアプリを選択すると添付した状態のメッセージアプリを開くことが出来る。

開くことができたら問題のあったメッセージを削除することができるそうだ。

 

自分にメッセージを送信

その他の方法として自分宛てにメッセージを送信するという方法がある。といってもメッセージアプリが開けないのでSiriを使用することで自分宛てに送信することができる。

Siriに「自分にメッセージ」と話しかけるとメッセージを送信することができる。

そのほかメモアプリを開き、適当に文字を入力して共有メニューを開いて送信するという方法も可能だ。

 

問題のある会話を削除

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上記のような方法でメッセージアプリにアクセスすることができたらあとは問題のメッセージを削除する。

そのまま送信者のリストごと削除してもよいが、もし会話を開くことができ問題のテキストを確認できたのであれば問題のテキストだけ削除することもできる。

方法は吹き出しを長押ししてその他をタップし、チェックが入っていることを確認してゴミ箱をタップする。

 

脱獄ユーザーは

また脱獄デバイスでは(http://repo.cydro.us/)のリポジトリからインストールできる「Unicode Suppressor」や(http://cydia.angelxwind.net/)のリポジトリから「IneffectivePower」というTweakで対処できるとのことである。