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iPhoneやiPadの「書類とデータ」を整理して容量を増やす5つの方法

iPhoneやiPadでは「その他」のように容量・ストレージを消費してしまう「書類とデータ」が存在する。その他や書類とデータなどのストレージの消費によって悩んでいるユーザーは少なくない。

iPhoneやiPadで使用されている書類とデータのサイズはデバイスをPCに接続し、iTunesを使用することで確認でき、いくつかの方法でサイズを小さくし、容量を増やすことができる。

 

ここではiPhoneやiPadで使用される書類とデータのサイズを確認する方法と、書類とデータで使用しているストレージを開放するいくつかの方法を簡単に説明する。

書類とデータの確認方法

「書類とデータ」のカテゴリーは、iTunesで合計をまとめて確認することができる。「その他」に分類されているデータはiTunesで確認した場合と、iOSデバイス上から確認した時の使用量の数値が異なっていることがあると公式で説明がある。

iOSデバイスの場合(iOS11時点)では、「書類とデータ」は合計として確認することができず、見たところ、その他と一緒になっている部分があるようにも見える。ただし、アプリごとに確認するは可能となっている。

iTunesで確認する場合

  1. iTunesを起動して接続

    PCでiTunesを起動し、USBケーブルでiOSデバイスと接続する。

  2. 概要項目でストレージを確認

    デバイスアイコンをクリックし、概要の項目を確認する。下部に色付きのバーが表示されており、濃い緑色の部分が書類とデータになっている。

    また、Apple公式によると、iTunesで表示されているデータは以下の7種類にカテゴリー分けされている。

    • オーディオ:曲、オーディオ Podcast、オーディオブック、ボイスメモ、着信音。
    • ビデオ:映画、ミュージックビデオ、テレビ番組。
    • 写真:フォトライブラリ、カメラロール、フォトストリームのコンテンツ。
    • App:インストールされた App。App のコンテンツは、「書類とデータ」に分類されます。
    • ブック:iBooks のブック、オーディオブック、PDF ファイル。
    • 書類とデータ:Safari のオフラインリーディングリスト、インストール済みの App 内に保管されているファイル、App のコンテンツ (連絡先、カレンダー、メッセージ、メールと添付ファイルなど)。
    • その他:Siri の音声、システムデータ、キャッシュファイル。

iOSデバイスで確認する場合

  1. 設定アプリを開く

    ホーム画面上にある設定アプリを開く。どこにあるかわからない場合はホーム画面上を下にスワイプしてSpotlight検索で「設定」と入力して開くことができる。

  2. ストレージ画面に移動

    iOS10の場合は、[設定>一般>ストレージとiCloudの使用状況>ストレージを管理(ストレージ)]へ進む。

    iOS11の場合は、[設定>一般>iPhoneストレージ]へ進む。

  3. 書類とデータを確認

    確認したいアプリを選択し、書類とデータを使用しているアプリがある場合は、アプリのサイズとは別に「書類とデータ」の項目でサイズも表示されている。

その1. オフラインリーディングリストの整理

はじめに説明したように、書類とデータには「Safariのオフラインリーディングリスト」も含まれる。書類とデータのストレージを開放する方法の1つ目として、このSafariのリーディングリストを整理する。

オフラインリーディングリストやキャッシュの削除方法はiOS10やiOS11では多少異なるため、別記事に詳しくまとめているので参考にしていただきたい。

またSafariにあるキャッシュやCookieなどを削除しておくことで書類とデータだけでなくその他に含まれるものも削除することができるので見なおしておくことをおすすめする。リーディングリストの整理やSafariの履歴やサイトデータを消去する方法は以下のリンクで確認できる。

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その2. メッセージの添付ファイルや会話を削除

iOSのメッセージアプリで受信した添付ファイルなどは、書類とデータとしてストレージを使用しているため、かなり大きくなってしまう可能性がある。メッセージアプリをあまり使用しない場合は効果が薄いかもしれないが見なおしておく価値はあるはずだ。

iOS11の場合

iOS11の場合、メッセージアプリで受信した写真やビデオ、チャットなどを個別に削除することができるため、管理しやすくなっている。具体的な削除方法は以下のリンクを参考にしていただきたい。

iOS10以前の場合(サードパーティ製ソフトを使用)

iOS10以前の場合は、少し手間がかかるが、サードパーティ製のソフトを使用して少し無理矢理になるが、添付ファイルを削除することができる。こちらの方法についても以前に記事にしているので参考にしていただきたい。

またはiOS10の脱獄ユーザーはiFileを使用するともう少し簡単に行える。

 

その3. メールの添付ファイルなどを削除

メッセージアプリと同じくメールアプリには添付ファイルやキャッシュなどがあり、削除することで改善することができる。方法は簡単で設定アプリ内のメール設定でアカウントを削除した後、再度アカウントを追加することで可能だ。

  1. 設定アプリを開く

    ホーム画面上にある設定アプリを開く。どこにあるかわからない場合はホーム画面上を下にスワイプしてSpotlight検索で「設定」と入力して開くことができる。

  2. アカウントを削除

    iOS10の場合は、設定内を下にスクロールし[メール>アカウント]へ進み、削除するメールアカウントを選択し下部の「アカウントを削除」から削除することができる。

    iOS11の場合は、設定内を下にスクロールし[アカウントとパスワード]へ進み、削除するメールアカウントを選択し下部の「アカウントを削除」から削除することができる。

  3. アカウントを再登録

    削除後は、メールアカウントを再度登録する。

    iOS10の場合は、設定内を下にスクロールし[メール>アカウント]へ進み、「アカウントを追加」から再度アカウントを登録することができる。

    iOS11の場合は、設定内を下にスクロールし[アカウントとパスワード]へ進み、「アカウントを追加」から再度アカウントを登録することができる。(詳細記事)

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その4. ミュージックのキャッシュなどを削除

iTunesで購入した音楽や映画などはメディアの一部である。これらは通常オーディオやビデオにカテゴリーとして扱われているが、いくつかのデータは「書類とデータ」または「その他」にも含まれていることがわかっている。書類とデータとして扱われている多くはサムネイルのキャッシュやそれに関連するものであると言われている。

注意:
ここのステップを行う前に、あらかじめiOSデバイス内の音楽をPC上にバックアップしておくこと!
  1. ストレージ画面へ移動

    iOS10の場合は、[設定>一般>ストレージとiCloudの使用状況>ストレージを管理(ストレージ)]へ進む。

    iOS11の場合は、[設定>一般>iPhoneストレージ]へ進む。

  2. 音楽ファイルを削除

    「ミュージック」の項目をタップし、「すべての曲」を左にスワイプして削除する。

  3. iTunesで同期する

    ミュージックから音楽をすべて消去した後、PCにiOSデバイスを接続し、再度音楽を同期する。これによりキャッシュがクリアされる。

 

その5. アプリを再インストール

iOSデバイスに元々インストールされているメールやメッセージアプリ以外のApp Storeなどからインストールしたゲームやその他アプリなども使用しているうちにキャッシュが溜まっていくものがある。これらは基本的に一度アンインストールした後、再インストールすることで改善できる。

またこの作業も「その他」のデータを大幅に改善することもあるので定期的に行なうメリットは十分にあるだろう。

設定アプリ内からアプリを削除

ホーム画面からアイコン長押しで削除することができるが、設定アプリ内からそれぞれのアプリで使用されている書類とデータやアプリのサイズなどが確認でき、その場で削除も行うことができる。

アプリを選択して「Appを削除」をタップしてアプリを削除することができる。後、AppStoreから再インストールする。

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