iOS 8.4が署名中である今、脱獄ユーザーが知っておくべき7つの事

Appleは昨日iOS 8.4.1をリリースした。このリリースではミュージックに関するいくつかのバグを修正したバージョンである。

そして多くの脆弱性を修正したバージョンでもあり、iOS 8.4までは行えていたTaiGでの脱獄も不可能となっている。

 

以下はiOS 8.4.1がリリースされた今、脱獄ユーザーは知っておくべきいくつかの事柄である。

※本記事は脱獄(Jailbreak)iOSデバイス向けの記事です。脱獄や脱獄後に関しては以下のリンクを参考にして下さい。

脱獄Q&A : 脱獄(JailBreak)とは?よくある質問や脱獄後の質問など

今のうちのiOS 8.4へ

how-to-downgrade-from-ios841-to84

iOSはAppleが署名中のものである場合に限りインストールが可能である。現在(2015/08/15)iOS 8.4はAppleにより署名中であるため、アップグレード/ダウングレードは可能であるため、可能であるうちにiOS 8.4をインストールしておこう。

iOS 8.4.1からiOS 8.4へダウングレードする方法

 

そしてすでにiOS 8.4で脱獄しているユーザーは、もし現在の脱獄環境でクラッシュやセーフモードが頻繁に起こっている場合や、不安定だと感じる場合は、今のうちに一度復元を行いiOS 8.4にて再脱獄をするのも良いだろう。

脱獄済みのiOS 8.3や以前のiOSからiOS 8.4にアップグレードし再脱獄する方法

またiOS 8.4の署名の状態を確認するにはこちらのページを参考に。

 

SHSHの保存

tinyumbrella

TinyUmbrellaのようなツールでファームウェアがまだ署名されている間にSHSHという認証時に必要なものを保存することができる。

ダウングレードをする場合にこのSHSHを使うことが多いため保存しておくと良いかもしれない。iOS 8.4の署名が停止してしまった場合、現在は確実にダウングレードするという方法は確認できないが、将来のダウングレードツールで署名中でないiOSへのダウングレードも可能になるかもしれない。

署名中である今のうちに保存しておこう。TinyUmbrellaを使ったSHSHの保存方法は以下のリンクを参考に。

TinyUmbrellaを使用してのiOS 8.3のSHSHを保存する方法

 

Cydia Impactorのインストール

Cydia-Impactor4

CydiaからインストールできるCydia Impactorを使えば脱獄デバイスから復元することなく脱獄状態を解除し、さらにiOSを維持したまま行うことができる。

現在の場合だと、iOS 8.4で脱獄しているデバイスで復元を行うと自動的にiOS 8.4.1にアップグレードしてしまうが、Cydia ImpactorはiOS 8.4の状態のまま入獄することができる。

 

もしiOS 8.4の署名が停止してしまった状態でiOS 8.4の脱獄デバイスで問題が生じた場合、iTunesを使用して復元を行ったら新たな脱獄ツールが登場するまでは脱獄できないということになる。逆にCydia Impactorで復元を行った場合はiOS 8.4が維持されるので、再脱獄が可能となる。

Cydia Impactor : iOSのバージョンを維持したまま入獄する方法 [脱獄アプリ]

 

OpenSSHのインストール

CydiaからインストールできるOpenSSHをインストールしておくと色々と便利である。

もしiPhoneの電源はつくが、あらゆる操作ができなくなった場合にPCから操作することができたり、脱獄を維持したままの復元ができるSemiRestoreを使用するときに便利だ。SemiRestoreはiOS 5からiOS 8.4までのすべての脱獄デバイスと互換性がある。

 

また、デメリットとしてOpenSSHをインストールするということはパスワードさえわかってしまえば外部から侵入できるということになりセキュリティが低下していることになるので必ずインストール後はパスワードの変更を行っておこう。

MobileTerminalを使ってrootパスワードとmobileパスワードを変更

 

ブートループやセーフモードの対処法を知っておく

脱獄したデバイスがブートループやセーフモードになってしまう場合の多くは脱獄アプリに原因がある。

iPhoneが起動はするがセーフモードで起動する場合は互換性のないTweakなどをインストールしてしまっている可能性が高いため、原因となっているTweakを削除する必要がある。一般的にiCleaner Proを使用して原因であるTweakを特定できる。

iCleaner Proを使って問題を起こしているTweakを特定する方法

 

またブートループになってしまった場合は、No Substrateモードを使用してCydia Substrateを使用している脱獄アプリをすべて停止した状態にするとうまく起動する場合がある。

No Substrateモードの方法はボリュームアップキーを押したまま電源を入れるだけだ。ブートループ中である場合にも有効なのでタイミングよく行うと大体の場合が起動する。

 

脱獄アプリの整理・見直し

Cydiaから簡単にTweakなどをインストールできるが、脱獄が初めてという方である場合はおそらく多くのTweakを試したいという気持ちから想像以上にたくさんのTweakをインストールしているのではないだろうか。

もし仮にそうであった場合は一度見なおしてみる時期かもしれない。万が一特定のTweakのアップデートが来た場合にアップデートしただけでセーフモードになってしまったり問題が生じたりすることがある。

多くのTweakがあればあるほど互換性を保つのは困難なことであるため、いつでも脱獄ができる時期以外はできるだけ多くのTweakはインストールせずに、使っていないTweakがあれば今のうちに整理しておこう。

 

ファイルシステムは弄らない

脱獄するとiFileやiFunboxを通じてファイルを削除したり編集したりなど多くのファイル操作を行うことができる。

現在のようなiOS 8.4がインストールできる状態であれば、もし問題が発生した場合には復元し再脱獄を行うことでほとんどの場合は解決する。 しかし、iOS 8.4の署名が停止してしまった場合は要注意だ。 万が一iFileやiFunboxでファイル操作をし、問題が発生した場合は復元を行う必要があるかもしれない。

上記のようにSemiRestoreやCydia Impactorで解決できるかもしれないが、どちらも使用できない場合であればiTunesで復元するしかない。そうなると自動的に最新バージョンのiOSとなりiOS 8.4にダウングレードできなのであれば新たな脱獄ツールが登場するまでは脱獄環境はお預けとなる。

 

まとめ

現在(2015/08/15)はまだiOS 8.4が署名中ということもあり、色々とiFileで操作したり、多くのTweakを試したりすることができるが、「それも今だけ」ということは忘れてはいけない。

気軽に再脱獄できる環境に慣れてしまっていると、いざ問題が生じた時にパニック状態になりかねない。今のうちに整理しておこう。